塾講師をしていて気付いたんですが、計画を立てて勉強を進めている人って意外と少ないですよね。
特に中学生になるとほとんどいません。
大学受験で上位校を目指すなら計画は絶対に立てるべきだと私は考えています。
今日は計画を立てることの必要性や計画の立て方についてレポートします。
計画を立てる理由
計画なくして成功ならず。
受験勉強だけではなく人生のあらゆる場面において計画を立てることは目標を達成するために必要不可欠な要素です。
計画を立てることによるメリットは
(i)今、自分がしなければならないことが明確になること。 (ii)また、それを把握することよって精神的な安定(安心)を得られること。
(ii)そして、結果的に目標達成までの努力の効率化を図ることができること。
計画を立てることによって自分が今日立ち向かうべき課題がはっきりとわかります。
「今自分はこの教材をやっていればいいのか?」とか「これってもしかして内容的に足りていない?」 こんな不安を抱えながら勉強をするのは精神衛生上よくないし学習効率も大幅に低下してしまいます。
今やっていることに納得感をもつことで安心して勉強を進めていくことができます。
目標達成のための道のりが最短距離になるとまでは言いませんが、大きく道を外れてしまうことはなくなるでしょう。
志望校合格までの努力を大幅に効率化することができます。
計画の立て方のコツ
①計画以前に目標を設定します。
なによりもまずは目標ありきです。
まずは目標を設定してください。
そしてその目標は「できるだけ賢くなる!」のような漠然したものではなくて、 志望校でもいいし、次回の定期テストの点数でも模試で取りたい偏差値でも構いません。
TOEICの勉強をされている方は目標スコアです。
このように具体的なものにしてください。
最終的な目標は高めに設定するべきです。 それでいて心から願うことを目標にして下さい。
目標がモチベーションとなり辛い時にもそれが支えになってくれます。
自分を偽った目標では能率があがりません。
②最初は簡単に達成できる計画を設定する。
目標に向かって計画を立てていくんですが、気合を入れてハードな予定を組む必要は全くありません。
最初はむしろちょっと簡単過ぎじゃないか?と思えるくらいの計画にした方が良いです。
小さい計画を一つ一つ消化していくことで達成感ややる気が出てきます。
計画を立てる→計画を完遂する→やる気が出てもっとやりたくなる→前回よりチョット多めの計画を立てる→・・・
このようなサイクルが生まれだんだんと勉強のボリュームは増えていきます。
まずは自分に甘い計画をお願いします。
③期限を設定する
目標が決まっていればそれがそのまま期限になることが多いです。
志望大学合格が目標なら来年の2月とかですね。
でも志望校合格などの目標だと人によって期限は1年後や2年後とかで少し長い期間になってしまいます。
あまりに長いと具体的な最初から最後までの計画を立てることは難しいし、途中で中だるみになってしまうかもしれません。
その場合は長期目標を志望校合格として、別に中期目標を設定してみましょう。
中期目標は高3になった時の最初の模試でとりたい偏差値などにするのがいいですね。
なんでもいいからちょうどいい区切りになるところを中期目標にしましょう。
そして、その中期目標を達成するために策定するのが中期計画です。
④必要な勉強量を期限で割る
必要な勉強量と期限がわかれば、一ヶ月や一週間単位の作業量が把握できますよね。
それも計画を立てる時の目安にしてください。
例えば3000語収録の単語帳を半年で終わらせるとします。それだと月に500覚えればいい、といった感じです。
⑤紙に書き出す
立てた計画は必ず紙に書き出すようにしてください。
また、一度立てた計画を信じ込まず定期的に点検して、場合によっては適切に修正します。
下の画像は僕の大学受験時のある期間における計画表です。
参考にどうぞ。
こちらが長期計画の一部である一年を通して終わらせる問題集のピックアップ。 後から削った問題集や改めて加えた問題集もあります。
次に短期〜中期的な計画。 [左側]その期間で終わらせる教材・問題番号。
[右側]左ページを見ながら日々の学習内容をピックアップ→終わったらチェック
今見て思ったのはパッと見は一日の勉強量が多そうですけど、それは問題番号ごとにいちいち書き出してるからですね。
1日当たり20数問しか解いていなかったみたいですし半年後に受験を控えた浪人生にしては実際の作業量は多くないです。
問題番号が飛び飛びなのはすでにそれぞれの問題集が2周目以降の取り組みで必要な問題だけをピックアップしているからです。
以上、受験勉強の際に計画を立てる意味とその方法でした。
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