多いわ。
ラーメン二郎?これは一体なんやねん。
コンディションは過去最低
前日の夜中から始まった整理券争奪戦の末、
当日の午前0時頃に切符をもらった後は夜通しで一乗寺界隈をブラブラしていたために気持ちが悪い。
一睡もできなかった。
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俺は普段オールなんて絶対にしないタチ。
睡眠が足りていないととにかく気性が終わってる。
もしも当初の予定通り整理券の配布が当日の0時から並んで朝の5:00配布だったらどうなっていただろうか。
また、午前中にラーメンを食べることが無いどころか、いつもその時間は寝ている。
なぜなら俺の仕事は常に夜勤だから。
毎晩が宿直勤務の自宅警備員だ。
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加えて、上記の整理券についての記事を未明に慣れない環境で書いたことも疲労になっていた。
このような度重なるイレギュラーに募る不安。
しかし、一度勝負が始まればそんな言い訳は一切通用しない。
とどのつまりそれが俺の実力なのだから。
皆がそれぞれの条件を背負って戦っているのだ。
『ラーメン大』
記念すべきラーメン二郎京都店の初日を食べられるのは今日だけ。
購入した食券に寸分の狂いも無し。
意気揚々と指定された席へ着席する俺。
やはりオープン日ということもあって新店主さんをはじめ他の厨房内のスタッフさんの様子もじっくりと観察する。
(ふふーん。なるほど。)
普段とは違って、今回はあくまで東京のラーメン屋が関西にやって来たという構図。
などと余裕をかましているうちに着丼。
(!?!?)
(は?なんやねんこれ、でかいじゃ!)
関西人である俺が普段食べる二郎系といえば『ラーメン荘系列』や『のスた』が主。
これらの店でこれまで大を頼んで丼ぶりが大きくなることはなかった。
一方で、京都四条の『ニボ次郎』においてはすり鉢が出てくることはあった。
ちなみにニボ次郎の“次郎”はこれで間違いない。
比較対象物がないので伝わりにくいが、今回の丼ぶりはそのすり鉢に近い大きさだった。
(こんなん聞いてねーよ。)
(やってもうた。)
しかし、そんな言葉が頭をよぎるのは刹那。
俺にとって二郎系のラーメン大はスピード勝負一点のみ。
とりあえず、天地を返した麺を胃に投げ込む。
白(バク)!爆(バク)!縛(バク)!漠(バク)!
(クッソ。)
(全然減らへんやんけ。)
早々に顔から汗が吹き出し、それは滝のように頰から首筋を伝いトレーナーの首元を濡らす。
胃が満ちた瞬間に気がつく人は多いと思う
満腹中枢にタッチするあの瞬間。
無常なる宣告。
それがここ数年の二郎系ラーメンで今日が1番早かった。
(うわ、もうきてもうた。。。)
(どうするんや。これ。。。)
この時の焦りはマジで半端ない。
頭をフル回転させての計算がスタートする。
麺ともやしを減らしていくバランス。
水分補給のタイミング。一度の水で流し込む内容の量。
人間というのは追い詰められた時にこそ神経は研ぎ澄まされる。
集中力がさらに高まる。
(きっつ。)
(多いわ。)
心の声が口から小さく溢(こぼ)れる。
確かに俺にも落ち度はあった
3月に東京を訪れた際に食べたラーメン二郎の4店舗。
この時どの店で大を頼んでも決して量が多いとは思はなかった。
あくまで量に関してだけ言えば“二郎のイメージとは違った”というのが正直な感想だ。
もしかしたら、その4店舗がたまたま量の少ない店舗だったのかもしれない。
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だから、安直に初日・初訪で実物を見ないままの“大”。
しかし、今日出てきたものはまさに俺の二郎に対するイメージ通りの一杯。
あるお客さんが「大は何グラムですか?」とスタッフさんに尋ねると。
スタッフさんは「決まってません!」
それに対してまた別のスタッフさん「初日やから気合入ってるんすね!」
(やめてくれ!)
ブログでは他にもラーメン記事をいくつか書いてはいるが
俺は味についてははっきり言ってよくわからない。
それなりにうまくて量があれば満足する。何より量が大切。
あえて京都二郎に関して言えば、スープは微乳化でラーメン二郎の味が確かにしていた。
同じ一乗寺の二郎系『夢を語れ』とは明らかに違うものだったし、先日食べたばかりの三田本店を彷彿とさせる。
若干薄くてイマイチ刺激が足りないように感じたが、状況的に俺の感覚がズレていた可能性がある。それとも、これが二郎のデフォルトなのか?後日改めて確認する。
もやしはシャキというよりもどちらかというとクタ。
三田本店に比べると麺は少し硬めで好きな感触だった。量は圧倒的に京都が多い。
三田本店の『ラーメン大』はこれ。 ちなみに今日厨房にいらした方の1人が三田で出してくれたもの。
他にお店で印象に残ったことといえば厨房に立っておられたラーメン二郎各店舗の店主さんの面々。
それぞれのお店の代表がこの日のために厨房で勢ぞろいされた絵は圧巻。
楽しそうに営業をすることで京都店のオープンを祝福する皆さんの表情・顔つきの清々しさよ。
京都店新店主がここまでたどり着くまでの道のりも海千山千であっただろう。俺みたいな人間が軽く言葉にすることも憚(はばか)られる。
関西人の俺は東京・ラーメン二郎の事情なんてほとんど知らない。しかし、そんな当日の店内の空気に感動した。
だがしかし俺の思考の大部分を占めていたこと
それはいかにしてこの炭水“化物”(バケモノ)を自分の喉から下に突っ込むか。
残すか残さないかの葛藤、自分との戦い。
そして、今日食えなかったジロリアンの無念の想い。
中にはどんべいでお茶を濁した方がいるかもしれない。
以上のことが頭の中をぐるぐるぐるぐる回り続けるなか半分泣き顔で俺は食った。
終盤ではもやし一本一本をチマチマと口へ運ぶあの体(てい)たらく。
一瞬でも気を抜けば堰(せき)を切ったように内容物が逆流することは必至。
ずいぶん昔『夢を語れ』で初めて二郎系を食べた時の苦い経験を思い出した。
あの時も飯を無理やり腹に突っ込んでそのまま近所の公園でのたうちまわった。
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なんという情けない有様。末代までの恥。
30分かかった。
ギルティー?
知らんがな。ここは関西。
俺には1時間以上に感じたね。
しかし、食った。
そのあとは意識を朦朧とさせながらトボトボと家路へ。
ごちそうさまでした。
ラーメン二郎京都店 開店おめでとうございます
初日は色々とありましたが色々あってあたり前だと思います。
僕は今日貴重な一杯をいただくことができて幸せでした。
ラーメン好きとして1人の客としてこれからも京都二郎を応援します。
以上。
ラーメン大好きです。
これからもときどきですが麺記事を書きます。
もちろん通常営業のラーメン二郎京都店についても♪
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