保護者の方がお子さまを個別指導塾に通わせている折に予想していないと思われることを
実際に僕が遭遇した経験をもとに「個別指導塾の現実」としてレポートします。
主に個別指導塾に多いアルバイトで働いている大学生講師に関する話です。 大半の先生はまじめであり、ここに書いてあるのはごく一部の先生の話です。
したがって「こういうこともあるんだな」程度に読んでいただければ幸いです。
①研修があるだけまだマシ!?名ばかりの新人研修。
「うちではきちんと新人研修もさせていただいております!」
入塾面談に来てくださった保護者の方々に校長は胸を張ってこう言います。
新人の大学生バイト講師の研修の話なんですが、 実はその一言を言うためだけに新人研修を実施している塾がありました。
その宣伝が嘘にならないようにとりあえず形だけの研修をしているということです。
意外だったのはそもそも研修すらない塾もあったことですね。
かといって配属後に研修を受けているかというとそういうわけでもありませんでした。
②採用テストや面接は形だけ!?塾講師の採用事情。
大学生が比較的少ない地域にある塾は、志願者が多少塾のセンセイとしての適正に欠いていたとしても採用してしまいます。
そのような「採用が前提」の校舎では試験もあってないようなものです。
進学校に通う高校生が生徒だとその生徒との学力差がほとんどない場合や教科によっては生徒の方が賢いということもあります。
③やる気のない先生っているの!?先生による当たり外れ。
やる気のない先生はいます。
相手が子供ということもあり楽をしたいと思えばいくらでもできてしまうので。
先生による当たり外れもよくあります。 がんばっている先生もそうでない先生も給料はほとんど変わらないですからね。 しかもがんばっているからと言って必ずしも生徒の成績を上げられるわけでもありません。
特に新人の先生は最初から上手にできないことが多いです。
④1:2の契約なのに1:4!?
稀に当日の先生が足りなくて致し方なくそのような対応をしてしまう塾もあります。
僕もときどき見かけることはありましたが、それが常態化している塾に僕自身は行ったことがありません。
少し違う状況の話ですが 「私が以前通っていた塾は1:6(の契約)で結局ほとんど教えてもらえなかった」
というような話を生徒から耳にすることはありました。
⑤「授業」はせずに「勉強サポート」!?授業中に自習をさせる先生。
よく学校の宿題を持ってきて、先生は隣で見ているだけでときどき分からないところがあったら質問を受ける。
そのようなやり方を許している先生がいます。
事前に案内があってそのようなシステムを基本としている塾なら仕方がないですが。
先生が横についてくれている一般的な個別指導でこれをしていると本当にもったいない。
生徒さんの側も学校の宿題は家でさせるようにしましょう。
それで分からないことがあったら塾へ持っていくようにさせてください。
お子さまに確認してみて下さい。
⑥ここはスタバかよ!とにかく雑談ばかりの授業。
めっちゃおしゃべり好きな先生・生徒っていますよね。 一コマの授業で生徒が2問しか問題を解いていないとかザラにありました。
生徒の方もできれば勉強なんかしたくないって子も多いですしね。
先生は授業するより楽ちん。生徒も勉強するよりずっと楽ちん。
恐ろしい利害の一致ですよね。
⑦その教材いる!?使わない教材を購入させてしまう塾
「毎年○年生にはその教材を渡すようにしてるから~」
といった無思考的な判断で教材を配布しているところもあります。
お金を出すのは保護者のみなさまでしょうから、
生徒の学力段階に応じて本当に必要な教材だけを購入したいですよね。
⑧問題集使わないの!?全部コピー対応をする先生
逆に生徒に一人一冊問題集を渡さないのはそれはそれで問題です。
「問題集を一冊終わらせること」「そして、その問題集を何度も繰り返すこと。」
これが受験の基本です。
まだ幼い中学生だとたくさんのプリントを渡されても管理がままならないでしょう。
以上です。
塾側にすべて任せっぱなしにするのではなく、ときどき塾やお子さんの様子をうかがうようにしてあげてくださいね。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
他にも塾関係の記事は書いていますのでよろしければご覧ください。
2016.12.05
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