俺の京大対策〜化学編〜 | はいれぽ!

 

こんにちは。

私は京大理学部出身で今は無職で暇なのでブログを書いています。 受験生の時に化学は科目として別に好きではありませんでしたが得意科目ではありました。

化学は努力が報われやすい科目だったからです。

今日は私が京大受験の時に京大化学について考えていたことや、実際に化学対策でしていたこと・オススメの教材についてレポートします。

京大化学対策で意識したこと

入試化学全般について

まず、京大に限らず入試化学全般について簡単に私の考えを書きます。

一般的に受験化学は単純暗記です。

どれだけ標準問題を繰り返し練習して頭の中で丁寧に整理して覚えるか。
これにかかっています。

化学はきちんと勉強をすれば点数になって返って来やすい科目です。
化学の勉強に力を入れているのに偏差値が60も超えないというのは非常にもったいないです。

間違った勉強の仕方をしている可能性があります。

特に浪人生。
化学は早い段階で完璧に仕上げて英語・数学に時間を当てることをお勧めします。

京大化学について

頻出分野・苦手単元の把握
次に、京大化学対策において私が意識していたこと。

化学平衡・有機化学(構造決定)・高分子の単元が頻出だと解っていたのでここはよりいっそう力を入れて学習しました。
これらの単元に関してはできるだけ沢山の種類の問題を解いて、しかも1度ではなく繰り返しといて全てインプットしました。

丸暗記ではありませんから、何度も繰り返し演習して問題→解法のパターンを頭に叩き込みます。

頻出分野は予備校のサイトなどで詳しく解説してくれていると思うので最新の情報をチェックしてください。

  京大の過去問を見ていて当時の私は化学平衡が特に難しく感じていたので、難易度が高めの化学平衡の問題には積極的に取り組んでは覚えていきました。

変な感じですけど難しいから好きじゃないんだけど大好物みたいな感じです。

こんな風に自分の苦手単元を把握して重点を置くのは効率的でとても大切な方法です。

そこが出やすいと判ればたくさん演習し苦手な単元は特に念入りにしつこく勉強します。
自分は京大受験生の中では頭のいい方ではないと思っていたので、少しでもできることがあるならなんでもやろうという意識でした。

 
大問1個が長い 京大化学って大問一個が大きめで大問内の最初の問題から最後の問題までが少し遠いです。

物語のように進む大問に対しておりゃーと集中して取り組むことは当たり前ですけど大事です。

途中でわからなくても絶対にめげません。
その次の問題は解けるかもしれません。

私はこの出題に対する粘り強さに関してはなんら問題がありませんでした。
京大を受ける人たちの中では珍しいことではないと思いますが、その試験や問題に対する集中力はそこそこ高かったので。

そして、何度も過去問や模試問題集で練習してこのような京大の出題形式にしっかりと慣れるようにしました。

 
標準問題+α
他の科目も含めた京大対策全般の中でもとりわけ大切にしていたことは、ちゃんと勉強してきた層が得点できる問題、つまり全体的な難易度は高くても頻出問題というのが必ずあるのでそれを確実に拾っていくということです。

京大化学についても標準問題も適宜穴埋め問題で入ってくるので標準問題は100%にして穴は1つも作りません。
厳密には100%は難しいですがそういう意識を持ちます。

数学や英語の天才など京大志望者の中においてもなお秀でた得意科目を持っているといった場合を除いて、
一般的な受験生は化学に限らず標準問題は当たり前に完璧に仕上げなければなりません。

普通の受験生は妥協した時点で落ちます。

そして、私は浪人したし早い段階で得意科目になったので、京大受験生の中でも差をつけられるようにその得意をもっと伸ばすようにしていました。

問題集と取り組み方の紹介

セミナー化学(第一学習社)

高校で配られていたので現役時に使っていました。
大学受験全体を通して一番取り組んだ教材の1つでした。

他のどの科目でもそうですが化学も例にもれず最初は何もかもがわかりませんでした。
理論も無機も有機も何をしているのか意味不明でした。

高校の授業にはもちろんついていけてなかったし、むしろ追試を受けていたくらいでしたので。

  だから、とにかく1から覚えました。 覚え方はとりあえず発展問題など比較的難易度の高めのページは飛ばして、まずは初歩のドリル的な部分と基本例題をなぞって基本事項をインプットします。

テスト形式で完璧に覚えるまで繰り返します。

そして、そのやり方で一冊の基本例題を一通り終わらせました。
全体像を把握できました。

すると不思議と授業では全くわからなかった化学も 「なんだ、覚えればいいだけか。知っているか知っていないかだけの違いじゃないか。」

と気が付くことができました。

 
それからは発展問題にも手を広げて何回も何回も繰り返し問題を解きました。

もちろん毎回生真面目に問題集の1ページ目から繰り返すのではなく、自分が過去に間違えた問題や苦手な問題を優先して何度もやります。
問題によってメリハリをつけるということです。

こちらのリンクにもそのような勉強方法について書いているのでよかったら後で読んで見てください。
結局セミナー化学は少ない問題でも5回は解き直しました。

関連記事:🔗チェックボックスの使い方。

もしかすると現在セミナー化学は学校教材としてしか卸していなくて書店には売っていないかもしれません。
とりあえず下の重要問題集とか新演習みたいなハイレベルな教材じゃなければOKです。

重要問題集(数研出版)

私は浪人して時間があったのでセミナー化学に納得した後は重要問題集に取り組みました。

重要問題集を選んだ理由は物理の方の重要問題集をとても気に入って使っていたので化学でも使おうと思ったからです。
重要問題集の物理・化学は難関大学受験生の定番です。

重問はセミナー化学よりは全体的な難易度が高いのでこれもやってよかったです。

1回やったきりとかではなくいつも通り問題ごとに濃淡を付けて完全習得するまで問題によっては何回も取り組みました。

もうこの時点で化学は得意科目になっていました。

河合の全統くらいだと偏差値は安定して70を超えました。

新演習・新研究(三省堂)

私はこの得意科目をさらに伸ばすために、セミナー・重問を習得した後に新演習新研究(共に三省堂)を買いました。

どんだけやんねんって感じです。

両著とも化学の教材として最高の教材です。
セミナー化学も重要問題集も新演習も新研究も好きです。

受験勉強を進める中で、当時の私は「二次試験で化学の点数を目一杯獲りたい・獲れる」と考えるようになっていたので新演習もしっかりと自分のものにしました。

京大模試の偏差値でも60を超えました。

受験化学は全体的に覚えまくっている上に、上述の通り有機化学については重点的にインプットしたので、構造決定問題はどの京大模試も京大過去問でさえも簡単になりました。

しかし、改めて考えるとオーバーワークだったかもしれません。
私は単語帳を使って英単語を覚えていなかったのでそれをするとかもっと他に優先する課題はありました。

自分ではほぼ完璧に京大対策をデザインしていたつもりでもやっぱり足りていなかった所はたくさんあります。

過去問

受験の鉄則に従い過去問は何度もやりました。

もちろんやりっぱなしではなく、解説をしっかり読んで理解するし必ず自力で解き直しをします。
1年分を1回解くだけではなく2度3度繰り返しました。

最初の見出しでも書きましたが京大の長い問題になれることもすごく大切です。

私の時には上のリンクの27ヵ年などの難関校過去問シリーズで京大は国・数・英だけでしたが今は化学もあるようなので絶対に全部やった方がいいです。

京大模試

私が受けた京大模試は河合の即応オープンと駿台の京大実戦。
夏秋それぞれで計4回。

もう一社も受けてもいいんですが模試って丸1日取られるますからね。

上の2つですでに4日取られているためこれ以上は時間対効果の上で疑問がありパスしました。

 
終わった模試は宝の山だと思っていました。

模試って本番同様めっちゃ集中するじゃないですか。
それだけ熱心に取り組んでもわからなかった問題や間違えた問題というのは最高の教材になります。

そんな苦労した問題の回答解説を読むことは普段の問題集をしているよりもずっと定着率がいいからです。
一度本気で考えたことや解けなくて悔しい思いをしたことが記憶力にいい影響を及ぼすんだと思います。

模試は受けて次の日には絶対に復習をしていました。
鮮度が高いうちに収穫するイメージです。

さいごに

化学は国語や数学に比べて努力が点数に反映されやすい科目です。

頑張ってください。

 
以上。

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