今日は僕の高校入試の体験談をメインで話しながら、その時の経験から得られた教訓についてレポートします。
学生やその保護者の方の参考になればいいと思っています。
(目次) ・当時の入試制度と僕の中2までの成績 ・中2の学年末テストでの試み ・中3になってからの勉強 ・入試結果
・まとめ
当時の入試制度と僕の中2までの成績
まずは、僕が住んでいた大阪府の当時の高校入試制度について簡単に説明します。
府立の高校入試は『内申点+本番の点数』でした。
割合もかなりアバウトに言って1対1。
重要なのがその内申点には中3時の成績のみが反映されていたという点です。
現行の制度では中1から点数化されます。
だから、端的に言って僕の時は中3になってから真面目にしていればよかったんですよね。
当時中学生だった僕もそういう事情は知っていたので中2まではほとんど勉強をしませんでした。
何よりも部活が楽しかった思い出があります。
成績は平均を取れば中の中くらいでしたが、副教科は悲惨でした。
5教科の平均点は50~60くらいで、副教科の成績は10段階中の2や3でした。
先ほども書いた通り選抜には内申点が半分入ります。 問題だったのはその内申点の内訳が主要5教科が4の割合に対して副教科が6の割合でしたので、
特に副教科が悪かった僕に対して『行く(公立)高校がない』なんて言う大人もいました。
(うっせーカスって思ってました。)
副教科は入試本番ではテストがないから内申点での比重が高かったんでしょう。 東京やその他の地域だとまた違うかもしれませんが、大阪の公立中学生はまずは府立高校を志望する家庭が多いです。
そして優秀な生徒が目指す府立の進学校というのも各地域でだいたい決まっています。
僕は当時は大学進学なんて贅沢なことを言えるような成績ではありませんでしたが、『大学に行く』ことだけは決めていました。
そして、そのために行くべき府立高校というのも僕も知っていたので、中3になってしまえば嫌でも勉強をしないといけないという予想はしていました。
中2の学年末テストでの試み
以上のようなシステムだったので、
当時の中学生は中3に上がった時点のテストから内申に点数化され始める、という意味での本番を迎えるわけですが、
僕はその本番を迎える前に一度自分自身を試してみようと思い付きました。
自分はやれば出来る人間なのかどうかを確かめるため。
どのくらい勉強をすればどのくらいの点数になるのかを調べるためです。
それが中2最後の試験、3学期の『学年末テスト』でした。
手始めにこのテストで理科と社会の勉強をしてみることにしました。
当時は勉強の仕方なんて知りませんし誰も教えてくれませんし、誰かに聞くこともありませんでした。
とにかく頑張る(笑)。
具体的には課題のプリントやワークをひたすら何回もやって覚えまくる。
丸暗記です。
古典的ですが、計算用紙にこのように解答欄を自分で作って→解いて→丸つけする。
(1) 1 2 3 4
5
これの繰り返しです。
それまではまともに勉強をした経験がなかったので、一体何をどの程度やれば90~100点を取れるのかが全くもってわかりません。
だから、念には念をということでオーバーワーク気味にしつこく問題集を繰り返しました。
試験慣れしてくると、「ここまで覚えれば80点は取れる」なんていう目安が付くようになるんですが、当時は全く予想できませんでしたから。
結果的に理科も社会も同じ点数の93点でした。
勉強は好きでもなければ得意でもなかったので、この時はひたすら努力したって感じでした。
それで、なんとか結果は出たのですごく嬉しかったです。
社会のデブの女の先生が目をまんまるくして『摩訶不思議!』みたいなわかりやすい顔をしていました。
初めてまともに勉強したこの出来事から得られた教訓はいくつかありました。
一番大きかったのは『ワークをテスト形式で繰り返すことで覚える』という勉強の初歩です。
教科書を読むのでもなく、解答済みのワークで問題と解答欄を目で追うのでもなく、
問題集を解いて丸つけして、間違えた問題を解き直してお終いというのでもなく。
問題を一から解いて、何も見ずに自力で解答欄を100%埋められる段階になるまでテスト形式で何度も繰り返す。
不思議とこの時くらいから自主的に塾に行くようになりました。
中3になってから
1学期のうちはまだ部活は続いていて、むしろまだまだやりたいくらいで十分な勉強時間を取れていたとは言えないし、やり方も粗雑だったとは思います。
しかしながら、何よりも中3になってから意識がガラッと変わっていたので、以前のような低い点数を取ることはどの教科においても一切なくなりました。
塾内の所属クラスも上がりました。
それで夏に部活を引退した後は頻繁に塾の自習室を利用するようになりました。
この時周りにいた生徒から受けた影響が大きかったです。
地域で実績のある有名な塾だったので公立組のTOP層もいましたから。
そういう子たちって当たり前のように黙々と自習しているんですよね。
彼らのマジな雰囲気に『わぁ…』って思いました。
勉強でもスポーツでも何でも本気でやってる奴ってかっこいいですよね。
これが僕にとっては最高の経験になりました。
勉強ってこう言う風にするんだと言うことを知ることができましたし、勉強に対する姿勢のいかんを学びました。
これは塾や予備校に通うことのメリットの一つです。
自分よりもずっとレベルの高い子たちの中に入ることでいい刺激を受けることができます。
部活も引退していて体力も余っていたので、塾のある日は授業前に自習をして、授業後も深夜12:00まで自習室にいました。
勉強嫌いな僕でも塾の自習室に行けば周りの生徒と一緒になって頑張れました。
最近はそんなに遅い時間まで開けている塾はだいぶん少なくなりましたが、当時は先生方もよく付き合ってくれましたよね。
その時は完全に試験勉強にハマっていたのでそんなにしんどいとかは思いませんでした。
入試結果
結局かねてより心に秘めていた第一志望の高校に合格しました。
合格発表を見たその足でお世話になった塾の先生のところへ挨拶に行きいました。
その先生に一番に報告したかったからです。
後日談として、
すっごく奇遇なことにその先生はこの4年後に僕が進学した大学・学部の先輩であることを知りました。
まとめ
僕はこの時に努力は裏切らないという貴重な経験をすることができました。
それからだいぶん時が経って塾講師のアルバイトにもハマったりして、自分の経験と生徒たちの様子を見ていて気づいたことがあります。
努力は裏切らないといっても、 大学入試の場合はTOPの方になるとやっぱりかなり難関で、本人がどれだけ頑張っても手が届かないということもあります。
一方で高校入試は全員とはさすがに言えませんが、努力しているやつはほぼ確実に合格を勝ち取ってきます。
塾講師をやっていて生徒の普段の姿勢を見ていると合格する生徒というのはなんとなくですがわかります。
やっぱり当時の自分のように本気で立ち向かっているやつは受かります。
まだ中学の段階でそこまで意識を高く持てる人材が少ないというのもありますね。
その中で早く本気になれたやつから合格を勝ち獲ります。
YouTubeとスマホアプリばかりしていないで一回本気になってみてほしいです。
最後に、教訓についてまとめておきます。
①定期テスト対策は学校のワークをテスト形式で繰り返して覚える。
②進学塾などの周りの学生からいい刺激を受けられる自習室で勉強する。
③高校受験では努力は裏切らない。
以上。
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多少内容は被っていますがより詳しく書いています。
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