お疲れ様です。
最近このブログではアニメや漫画の話ばかりをしていました。
勉強方法の話は久しぶりです。
記事が長くなっちゃたので途中でページを分割しています。
試験対策の最中に読み返せるようにこのページをブックマークしていただけると良いと思います。
ちなみに私が好きな白物家電は空気清浄機、黒物家電だとミラーレス一眼です! 国内メーカー推しです!
でもスマホとPCはappleです\(^o^)/
最初に目次を読んでいただいた方がこの記事の構成をつかみやすいと思います。↓↓
はじめに
先日家電製品アドバイザー資格試験を受験して合格しました。
初受験だったにもかかわらずゴールドグレードを取得することができました。
私自身は家電量販店やその他電気店関係者ではありません。 受験の動機に関しては私は去年から一人暮らしを再開していて家電製品を買う機会が増えていました。
それで家電製品を購入する際の基準・モノサシを増やしたいと思い家電製品アドバイザーという資格に興味を持ちました。
だから私の場合は会社に言われて資格を取得しないといけないといったきっかけでは無くただ単に家電製品に関する知識が欲しいと考えていました。
しかしながら、資格取得を目的にして勉強することは新しい知識を吸収する際に非常に効率がいいので今回家電製品アドバイザー試験を受けてきました。
この記事では家電製品アドバイザー資格試験において私がした対策のこと、受験の感想や私が感じた難易度、実際に独学で勉強をして試験を受けて合格した一連の経験に基づいてこれから試験を受ける方に向けたオススメの勉強方法、といった事柄についてお話しします。
私は家電販売関係者ではないと書きました。
販売員さんのように事前知識はございませんし何の専門分野もない素人です。
したがって、最近家電販売業界に携わることになって今回0から勉強することになったという方の参考にもなると思います。
もちろん私のような趣味のような方が独学で取得することも可能です。
家電製品アドバイザー試験の概要
試験の種類
まず、一般財団法人家電製品協会認定センターが運営している資格試験には以下の3種類があります。
認定試験は春と秋の年2回行われています。
- スマートマスター
- 家電製品アドバイザー
- 家電製品エンジニア
私が受験したのはこの中の家電製品アドバイザー資格です。
ここでの解説では他の2つについては割愛します。
さらに家電製品アドバイザー資格には2種類の試験(分野)あります。
今回私は生活家電の分野を受験しました。
ですから家電製品アドバイザー(生活家電)資格を持っているということになります。
受験に当たって実務経験は必要ありません。
誰でも受けられます。
受験料に関しては以下のようになっています。
私の場合はAV家電と生活家電を併願せず生活家電だけでの受験だったので¥9,230だったことになります。 個人受験なので実費でした。
高いです。
試験科目と合格基準
過去の試験日の一日の時間割が上記のようになっております。
こちらの時間割の通り家電製品アドバイザー資格でAV情報家電と生活家電の両方を一日で受験することが可能です。
家電製品アドバイザー(AV情報家電)の試験科目は「商品知識・取扱(AV家電)」と「CS・法規」の2科目。
家電製品アドバイザー(生活家電)の試験科目も「商品知識・取扱(生活家電)」と「CS・法規」の2科目。
ですから私の場合は生活家電に関する商品知識・取扱とCS・法規に関して勉強しました。
CS・法規に関しては両資格共通の科目でテキストも試験問題も同じです。
合格基準に関しては商品知識とCS・法規も200点満点であり各科目ともに140点以上を獲ることができれば合格です。
例えば3科目受験でAV家電知識で150点、CSでは180点、生活家電知識でも160点を獲ればAV家電分野でも生活家電分野でも合格したことになります。
また、その場合は『家電製品総合アドバイザー資格』を取得できます。
ゴールドグレード・プラチナグレードとは
例えば私は家電製品アドバイザー(生活家電)の試験を受験して商品知識とCS・法規の2科目ともに180点以上でした。
これで私は家電製品アドバイザー(生活家電)でゴールドグレードを取得したことになります。
同様にしてAV情報家電の試験でも2科目ともに180点以上を得点できればAV情報家電分野でのゴールドグレードを取得することができます。
そして、生活家電とAV情報家電の両方でゴールドグレードを取得する、つまり3科目受験で全て180点以上を獲得できればプラチナグレード取得ということになります。
これらゴールドグレードやプラチナグレードのことを協会は一般合格者と区別して『エグゼクティブ等級』と呼んでいます。
3科目受験と言いましたが全部同時に受ける必要はありません。
『科目合格』という規定があり科目合格の記録は1年間(その後2回の試験の間)保持されます。
つまりゴールドグレードからエグゼクティブ等級を目指す場合であったり、
他にも初受験でCS法規しか合格しておらず+商品知識の合格で資格取得を目指したりする場合はその記録失効までに残りの未達科目だけを再チャレンジすることができます。
私の家電製品アドバイザー試験対策
例えばTOEICみたいなメジャーな試験だと対策本や対策のノウハウというのは巷にあふれていますが、家電製品アドバイザーのようなマイナーな試験だと虎の巻はありません。
少しネットで調べてみても良さそうな教材や推奨されている勉強法も見当たらず何から始めたらいいのか分かりませんでした。
とりあえず公式テキスト
だからとりあえず私は最初に公式テキストを読みました。
家電製品アドバイザー試験対策の教材は協会の公式テキストと公式問題集くらいしかありません。
私は公式テキストを商品知識もCS・法規もそれぞれ2周読みました。
1周目はざっと教科の全体像をつかむ感じでよく分からないところがあってもあまり立ち止まらずに一気に読みました。 商品知識科目に関しては全く初めての分野の知識だったので正直結構きつかったです。
電化店関係者や技術者にとっては知っていて当たり前であるかのように解説中に使われている部品や現象に関する単語(専門用語)が私には分からなかったし、少しネットで調べてもいきなり理解することは難しいこともありました。
一方のCS・法規に関してはCS分野は一般的な社会常識的な内容で簡単でした。
法規分野に関しては実際の法律を学ぶためその法律が長ったらしく漢字も多くてかなり嫌いでした。しんどかったです。
テキストの2周目ではわりとじっくりとテキストを読み進めていきました。 この段階でできるだけ内容を理解するように努めました。
しかしながら、冷蔵庫や空調家電、洗濯機といった比較的複雑な構造を持つ電化製品に関しては一部結局理解に及ばない部分もありました。
並行して問題集も
商品知識もCS・法規も公式テキストの1周目を半分くらいまで来たときくらいからテキストと併行して公式問題集にアタックしました。
商品知識の先ほども申し上げました冷蔵庫や空調家電、洗濯機は比較的難しかったですが、その他については割と得点することができました。
CS・法規のCS分野はとても平易な問題ばかり簡単でしたが、法規については結構手こずりました。
ここで間違えた問題や引っかかった問題に関してはテキストに戻ってインプットし直しました。
問題集も2周しました。
問題集を2周する間に問題集とテキストを行ったり来たりして弱点を補強するようにしました。
初受験の試験結果と感想・難易度
試験会場で受けた本番の試験はとても簡単で驚きました。
100%合格すると試験中に確信しました。
受験を終えての感想は家電製品アドバイザー資格試験は勉強しなければならない内容自体は難しいです。
私の勉強方法のところでも書きましたが、比較的構造の複雑な白物家電に関してはそのオペレーションシステムを全理解することは難しく、私には及びませんでした。
一方で資格取得という観点から見ると家電製品アドバイザー試験は非常に簡単な部類に入ります。
私は過去に日商簿記やTOEIC試験の勉強もしたことがありますが、なんと言いますか、はっきりいってこの試験に合格すること自体、資格を持っていること自体に意義があるようには思えませんでした。
なぜなら、設問がバカみたいにワンパターンで過去問題集を取り組んでいれば難しい内容を理解していなくてもそのパターンを覚えさえすれば合格できてしまうからです。
試験合格や資格自体に意味はないと書きましたが家電製品アドバイザー資格取得に向けてテキストを勉強することは有益だと感じました。
私自身家電製品の素人でしたが価格とブランド以外に家電製品購入時に考慮する要素や選択肢を増やすことができました。
生活家電分野ではとても身近な家電が取り扱われていますがそれにもかかわらず今回新しい発見や学びがたくさんありました。
私が試験を受ける前に考えていた「商品選定時のモノサシを増やしたい」という目的の一端は達成することができました。
そういうものの私なんてまだまだ素人に毛が生えた程度ですので、私は家電量販店が本業ではありませんし家電のことばかり勉強するわけにはいきませんが、商品購入の機会があるたびに家電製品アドバイザー資格試験で学んだことを思い出してさらにそこに新しい知識を加えていきたいと思います。
家電製品アドバイザー試験受験を通して家電製品に対する関心が以前よりも増しました。
オススメの試験対策
全く何も分からないところから家電製品アドバイザーの科目を独学で学習して、そして実際に試験を受けた経験からこれから試験対策をしていく方に向けて改めてこういう風な勉強方法がいいんじゃないかって話をします。
まず公式テキストなんですがこれは読んだ方がいいと感じました。
確かに初めは難しいところもあってとっつきにくいかもしれませんが、一方で小型家電などは素人の私でもすんなりと理解できる単元(家電製品)もあります。
公式テキストを読むコツは専門的なところだったりわかりにくいところはあまりこだわらずにどんどん読み進めていった方がいいです。
どうしてそう思うのかというと理由が二つあります。
一つは分からないところ・難しいところを一つ一つ潰していっていたら非常にたくさんの時間がかかります。 よほどテスト勉強に時間を使えるといった人はいいですが、大抵の人は仕事をしながらいついつの試験に合格したいといった期限があると思います。
難しいところはチェックでもつけて後回しにして時間が余ったら再度戻ってきてチャレンジするようにしたらいいのではないでしょうか。
分からないところを飛ばしていいもう一つの理由は、本番のテスト形式に関することです。 家電製品アドバイザー資格の試験は出題内容が画一的です。
テキストにおいて難しいところは問題集でその問題パターンを暗記しさせすれば、たとえ理解はできなくとも点数は獲得することができます。
したがって最後まで分からなければ問題集を暗記すればいと割り切りましょう。
一方で素人でも理解できるところもたくさんあるのでとりあえず一週目は全体的に目を通してみましょう。
次に問題集について。
私が確認したところによると公式問題集というのはそのまま過去問集でした。
家電製品アドバイザー試験にかかわらずどのような試験においても基本的な試験対策として過去問演習を繰り返すというやり方は効率的です。
資格試験において過去問には何回も取り組むものです。
そして、こと家電製品アドバイザー試験について話すと、過去問演習はとりわけ重要です。
先ほども話しましたが、試験は画一的です。
そんな試験だと過去問を何回解いたか、そしてどれだけ問題と解答をインプットしたかで合否が分かれます。
私が受けた印象では試験形式だけを見ると運転免許試験の筆記より少し難しいくらいです。
ワンパターンな問題を丸暗記するだけで受かってしまいます。
特に法律分野は尋常じゃないほど鬱陶しいですから免許試験感覚でああ言えばこう言うみたいな問題と解答のリンクを暗記すればいいです。
そういえば試験会場ではおそらく会社から配られたのであろう暗記シートみたいなのを持っている受検者がいました。
そういうのがある方はそれを丸暗記しちゃいましょう。
勉強時間は人によって様々ですが一日2時間の勉強を1ヶ月半~2ヶ月ほど続けるのが妥当ではないでしょうか。
テキストの分量がそこそこあるのでギリギリに対策を始めると絶望するでしょう。
合格率についても触れておきます。
家電製品アドバイザーの合格率は年によって結構変動しますがおおよそ平均的には30~40%です。
高いと思うか低いと思うかは人それぞれですが、試験の難易度を考えるとこの数字は私は低く感んじました。
この試験は会社からの指示で受けている人が大半だと思います。
だから、積極的に家電の専門知識を増やしたいとか接客の技術を高めたいプロフェッショナルを磨きたいと言ったモチベーションの高い人の割合は高くないと考えられます。
その結果がこの合格率に現れているのではないでしょうか。
私のブログを読んだりしっかりと対策を始めようとしている方は心配する必要はありません。
家電製品アドバイザーは勉強すれば誰だって合格できる部類の資格試験です。
おさらいとして最短合格にはこうやって勉強したらいいんじゃないかってやり方をまとめます。
テキストは最低一回は読んだ方がいいです。
できれば二回。
分からないところはじゃんじゃん飛ばしちゃいましょう。
問題集は時間が許す限り繰り返して暗記しましょう。
3回も繰り返せば余裕を持って合格できそうです。
テキストの分量は多いので早めに始めてコツコツ積みかさねるやり方がオススメ!
さいごに
こちらの記事の内容、勉強方法については私の経験に基づいた案であり勉強時間についても目安にすぎません。
試験対策は自分自身の責任でお願いいたします。
以下のリンクで表示しているテキストは全て記事執筆段階2019年9月現在で最新版のものになります。 一番最後の『全問題集』だけは外部機関によるテキストですが掲載過去問の数(試験回数)が公式問題集の2倍あります。
しかし、料金も高けぇ。
それでは勉強頑張ってください。