ごちうさのココアはかわいいだけの女の子じゃない。 | はいれぽ!

今日はアニメ『ご注文はうさぎですか?』の主人公ココアを紹介します。

“ごちうさ”を見たことがない人にも伝わるようにできるだけわかりやすく書きます。

画像の女の子がココア(保登心愛)。これで“ほとここあ”と読みます。ホットココア、暖かいココア。
人の「性格は顔に出る」といいますが、このココアの表情を見るとまさにその通りだと思います。

(TOP画像の出典は『まんがタイムきららMAX』2015年11月号表紙)

 
■追記:ココアバースデーマグカップについて書きました。

🔗ごちうさココアの誕生日。森永バースデーマグカップのレビュー。画像あり♪【イトーヨーカドー・オムニ7】

ココア(保登心愛)は

小さい頃から憧れを抱いていたごちうさの舞台“木組みの家と石畳の街”に高校入学と同時にやって来ました。そして、ラビットハウスという名前の喫茶店で働きながら高校に通います。

彼女の人物像を紹介するために、ごちうさで印象に残ったエピソードを1つお話しします。

それはある日彼女が甘兎庵という別のお店で助っ人として働いた時の、そこで働く親友千夜ちゃんとのやり取りです。

甘兎庵とは

ラビットハウスと同じ木組みの街にある甘味処で、そこでは同じ高校に通うクラスメートの千夜が看板娘として働いています。
甘兎庵はラビットハウスと先代より切磋琢磨してきたライバルであり仲間でもあるお店です。

甘兎庵は今は千夜のおばあ様のお店で、千夜はそこでお手伝いをしていることになりますが、アニメでは千夜が働いているところしか見かけません。
ほとんどの場面では千夜が1人でお店を回しています。

一方でココアは木組みの街の高校に通うためにラビットハウスで下宿させてもらっていて、高校からの教育の一環としてそこで奉仕しています。
ラビットハウスには他に中学生のチノちゃんとそのお店のマスターであるチノのお父様と3人で暮らしています。

ラビットハウスは夜はBARタイムとして営業していて大人だけのお店になるのですが、お昼に働いているのはマスターの娘のチノとココア、そして、もう1人のバイトのリゼちゃん。
ココアは4月にそこで住みはじめたときから働きはじめたので、チノもリゼもそのお店では先輩になります。リゼは学年も1つ上です。

僕はかねてから気になっていました。

甘兎庵は千夜が1人で働いています。甘兎庵の隣には千夜の幼馴染のシャロって子が住んでいるんですが、あいつは貧乏なので毎日外へ働きに出ています。 ラビットハウスは毎日3人で和気あいあいとバイトをしていて、ときどきチノちゃんの中学の同級生の友人も来ます。

アニメでもラビットハウスでのドラマがたくさん描かれています。

そういった状況を見ていて、千夜はラビットハウスが羨ましく思わないのかな?って。

甘兎庵は千夜のおばあ様のお店なので“孫である私が勤めを果たそう”と日々奮闘しています。 千夜の性格上ずっと甘兎庵の店番を任せられていることや、一人で営業していることに一瞬でも不満に思うことはないですし、愚痴をこぼすことなんてありえません。

彼女自身も甘兎庵を大きくするという夢・目標を持っていますし。

それでも、毎日楽しく3人で働いているラビットハウスを見て何も感じないわけではないでしょう。千夜もまだココアと同じ高校1年生です。

このような甘兎庵とラビットハウス

千夜とココアの関係が形作られている中で、ココアはたまたま1日だけラビットハウスをお休みして甘兎庵のお手伝いをしに来ることになりました。

ココアが来たその日のお店はいつもより盛況で何より千夜が本当に楽しそうに働きます。もともと仲の良い2人なので息もバッチリ合います。 ココアといっしょに仕事をする千夜は輝いていました。なぜかココアの働きぶりも素晴らしい。

千夜自身「こんなに気持ちのいいお仕事は初めて。」と漏らします。

しかし、そんな楽しい時間はあっという間に過ぎます。
お手伝いは1日だけ。また、明日からは甘兎庵とラビットハウス、2人は別々の職場で働きます。

そんなちょっぴり寂しいバイト終わりでした。
2人で片付けをしていたときについつい千夜は

「うちの店には同世代の子はいないから、ラビットハウスが羨ましい」

と本音をこぼします。
そんな千夜を見てココア。

「またいつでも手伝いに来るよっ♪」

良い子ーーーーーー。。。。。。(T_T)

上に書いたような状況をすべて把握した上で毎日1人で頑張っている千夜を想いやった一言。

普段からココアの人間性には感心させられることばかりですが、このシーンは親友である千夜とのやりとりだったこともあって特に印象的でした。

こんな一言が自然と口からこぼれる、人格者。

心を打たれました。

僕は彼女の優しさは計算とは違う。計算というと印象がよくありませんが、「優しくしよう」と思ってする優しさ。多くの大人はそうだと思います。人には優しくして当たり前だし、それは正しいです。

しかし、ココアの場合はそういった常識的な考えに基づく優しさではありません。
特にそれが「優しさ」だとは認識していないでしょう。

親友の千夜が1人だから、私もいつでもいっしょだよ。と伝える。
彼女のその言葉に理由を求めることすらおこがましい。

彼女の優しさは天然です。

ごちうさでは何度もそういった彼女の素敵な一面に出会うことができます。
彼女はどんな場面でも相手にとって一番嬉しい一言であったり、背中を押したり、元気にさせるこれしかないという振る舞いを針の穴に糸を通すように的確に表現することができます。

これがココアの才能。

彼女は劇中でよく“みんなのお姉ちゃん”になりたがる様子が映されています。
しかし、彼女はすでに“ごちうさ”の最高のお姉ちゃんです。

 
以上。

  動画はアニメ1期の番宣『ココアバージョン』です。

 

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あとがき

ごちうさをろくに最後まで観もしないで「ただの萌えアニメ」と決めつけ、切り捨てていった人々に伝えたい。

これがごちうさのお姉ちゃん保登心愛だ。

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