得点をとることだけが試合で活躍する方法ではありません。
確かに得点をとる選手は目立つしもてはやされる傾向があります。
そういう理由もあってか多くの選手がそこを目指しています。
しかし、チーム内で足りていないポジション(プレー)を埋めること。 そしてそれが自分にできる仕事であるならばそこに全力で取り組むこと。
これも試合に出してもらえるようになるための大切な考え方です。
必ずしも「得点をとることができる選手になる」ということだけがゲームに出るために必要なことではないのです。
ここでは下ポジションの選手が得点以外でどういう活躍をすることができるのか。
下プレイヤーがチームへ貢献する方法の中でも基本的で簡単なものについて考えています。
簡単なものといっても全てをできるようになれば十分に試合で使える選手になれるのでぜひ参考にしてください。
4つの活躍方法
①リバウンド
とにかくとりまくる。 リバウンドをとるためにはもちろんテクニックもあるが一番重要なのは「俺が獲る」という強い気持ち。
多少体格で劣っていたとしても気持ちだけでとれることも多分にある。
リバウンドはそれを極めるだけで出場機会を得られる技術であるということも事実だ。
ミドルレンジ以上のシュートやゲーム内での最適なモーションには不調やスランプがある。
その一方でケガをしていない限りジャンプ力に不調はない。 だから安定した活躍の場にすることができる。 僕も調子が悪いと思った日にはリバウンドに専念する。
そしてリバウンドでチームに貢献することができればなぜかそのほかのプレーも徐々に良くなっていくことが多い。
リバウンドの取り方のコツについては別の記事でまとめてみるつもりなのでまた見てほしい。
②面取り→ボールイン→パスアウト(アシスト)
ハイ・ミドル・ローポストで面を取る
→ボールイン後オフェンスモーションに入ったときに
→ヘルプが寄ってきたらそこで仲間にパスアウトする
「ヘルプが寄ってきている=代わりに他の誰かが空いている」
と考えられるようになることが大切。
いずれにしても中にボールが入ることでディフェンスは全体的に収縮することが多い。
その時に空いていそうな選手にパスアウトしてシュートを打たせる。
これだけ。
俺が俺がと責めるだけではなく時にはアシストに回ることも大切。
これはすでにあなたがゲーム内で何点かをとっている場合に特に有効だ。
その分だけ周りのディフェンスがあなたに恐れて収縮するからである。
③スクリーンプレイ
(例1)
反対側にいる下ポジションのプレーヤーのマークマンにスクリーンを掛けに行く
そして、そのユーザー(スクリーンを利用する側)がディフェンスのズレをつき面を取ったり、逆ポストからシュートを打つ。
(例2)
トップや45度のプレーヤーのマークマンにスクリーンをかけにいく。
突破力のあるガード・フォワードなら喜んで利用してくれるだろう。
練習が必要になるがその次の段階としてピックアンドロールも有効だ。
④場所を空ける
自チームのフォワードが好戦的なプレーヤーであったり彼がエースである場合。
ゴール下やペリメーターの空間を開けてあげる(譲ってあげる)ということも大切だ。
アウトサイドの1:1を成功させる重要な条件の一つとして、ゴールまでの障害がないということがあるだからだ。
逆サイドや0度サイドラインぎりぎりのコーナーに立つことでフォワードに自由にペネトレートさせてあげよう。
以上。
考え方
いきなりすべてをマスターするのは難しいと思う。
ひとつひとつじっくり覚えていけばよい。
特に②のパスアウトに関しては試合で場数を踏まないとなかなかうまくいかないだろう。
常に自分が今は何をできるようになりたいかを考えた上で練習・試合に臨んでほしい。
「頭を使う」とはそういうことである。
得点をとることと同様に
ゲームをコントロールすること アシストをすること リバウンドをとること ルーズボールをもぎ取ること
チームを盛り上げること
どれも等しく重要なプレー。 得点をとるというのはチーム内に存在するさまざまな仕事の中の一つにすぎず、
得点をとる選手だけを特別に評価するということは間違っているのである。
「得点をとることが大好きだ」というならまずはそこに注力してもいいだろう。 しかし、自分以外にも同じようなことを考えているメンバーは多い。
というか学生バスケではほとんどの人が得点のことばかりを考えている。
わざわざ競合の多いスポットだけに力を入れることはせず、 そのほかの方法でも十分に活躍することができるということを頭に入れておいてほしい。
プレーの幅を広げるというのはこういうことだ。