大学でも落ちこぼれた時の話。落第・留年したのは授業内容も友達作りも難易度が高過ぎたせい。 | はいれぽ!

 

今日は私の大学で落ちこぼれた経験についてレポートします。

私は受験テクニックを使って京大に入りました。
大学では主に2つの理由から挫折を経験し、結果3回も留年しました。

落ちこぼれた主な原因の1つ目は授業が難しかったこと。
2つ目は人間関係の問題です。

2016.12.31

中学では優秀な成績だった人も、進学校へ進学すると必ず一定割合の生徒が落ちこぼれてしまいます。 進学校に限った話ではありませんよね。 大学でも会社でもそうですし、スポーツでもどんな世界でも同じことです。 私は高校生のとき3年間を通して落ちこぼれてい…

当たり前ですけどめちゃくちゃ難しかったです。
ちなみに理系です。

ある数学の授業では初日から、いいえ授業開始3分で先生が何を言っているのか解らなくなりました。

実は私は高校でも授業にはついていけていなかったんですがその比ではありませんでした。
高校の進度が自動車なら大学は新幹線のような印象でした。

「え?これで俺以外のみんなには伝わってるん??」と思いました。
友達はいなかったので定かではありません。

結果的に成績は大学のど底辺でした。

  加えて、大学では授業内で生徒に理解してもらおうという意識のある先生は少ないように感じました。

教科書に沿った授業もあまり見かけなかったし、先生の研究分野に関する熱意を一方的に展開する授業さえありました。

大学では“あくまで授業はきっかけに過ぎず学問は自分で深めていくものだ”という印象を受けました。
もちろん該当の科目に興味を持ち、生徒が求めさえすればきちんと情報を提供してくれたり導いてくれますけど。

そんなことは想定内でした

自分が大学の授業についていけないことも先生方の指導のあり方もそれぞれ私の想定内でした。

まず、学校の授業についていけないということは何も大学での授業に始まったことではありませんでした。

教科によっては中学の頃から置いてきぼりを食らっていましたし。
高校の時は5教科は1つも授業についていくことができませんでしたので。

大学生になった時にはすでに「自分は勉強は授業ではなくて工夫して自学自習するしかない」という割り切りもありましたし、むしろ逆に「自習こそが最も効率的」と考えている節もありました。

  次に、先生たちが授業で手取り足取り導いてくれるとかも期待していませんでした。

大学は自分で学んで行く場であると自分でも認識していたからです。

だから、分からないのは先生のせいなんて思わないですし単純に自分の能力・努力不足ですね。
私とは違って逆に学部の授業では物足りない頭のいい生徒もいるでしょうし。

  しかしながら、周りは秀才以上の学生が多いですから多少の負い目は感じました。

はっきり言ってあの時は自分だけが頭が悪くて場違いな存在であるというような感覚を持っていましたし、実際そうだったと思うし今でもその感覚は変わりません。

念のために言っておきますが、それはあくまで勉学に対する素質というあくまで人間としてのたった一側面においての比較です。
周りのほとんどの学生が情報処理の能力において私よりもずっと秀でていたことは間違い無いんですがただそれだけのことです。

落ちこぼれの種類について

落ちこぼれる原因は2種類

私の経験上、学生が落ちこぼれる原因は大きく分けて2つあると思います。

能力的な問題精神的な問題です。

能力的な問題とは単純に授業が早くてついていけない、内容が難しくて理解できないといった問題です。

一方で、精神的な問題とはやる気が出ないとか無気力だとか、学校に行きたくないとかメンタルの方です。
さらに、そのような精神状態に陥ってしまう原因も多種多様になります。

 
2つを比べると精神的な問題の方がずっと厄介ではないでしょうか。

能力的な問題は私が他の記事でもよく書いている勉強を効率化したり努力することで解決できる場合が多いです。
特にメンタル面がすこぶる健康でやる気満々な生徒は伸び代がたくさんあるように思います。

私が塾講師をしていた時にも低いランクの高校の生徒だったとしてもちょっとやり方を工夫させるだけで一気に進学校の生徒に引けを取らないくらいまで偏差値が上がります。
私自身も学年最下位から京大にも行けました。

一方で精神的な問題は一筋縄では行かないです。 気分を下げてしまう原因はたくさんあるし人の気持ちって勉強ほど単純ではないです。

いつ解決するかわからないしどうやって解決するのかも容易にはわかりません。

私は高校・大学で落ちこぼれてもなんとか踏ん張ることができましたが、その横で私と同じような成績状況で最終的には学校からいなくなる子も何人かいました。 せっかく頑張って入学したのにもったいないし非合理的です。 本人たちだってわかっているはずなのにどうしようもありません。

学業成績的な落ちこぼれと留年の違い

私の大学で落ちこぼれた時の話に戻します。

『大学の授業内容が難しかったこと』は能力的な問題が私が大学で落ちこぼれた原因の1つということです。

しかし、すでに書いたようにそのような問題があることは大学入学前から解っていました。
努力と工夫でどうにかするしかないと知っていましたしどうにかできると思っていました。

何よりも私が通っていた大学に限った話を言えば卒業するだけなら簡単です。

高校生の時は大学受験があるのでどうしても能力的な問題を克服して偏差値を上げなければなりませんでしたが、大学ではそのような試験競争的なハードルはありません
意識低い系と馬鹿にされるかもしれませんが難関大学に行こうとした進学校の時とは違って大学では卒業さえできれば良かったです。

だから、大学の授業内容の難しさが学業成績的に落ちこぼれた(落第)原因であることは確実ですが、それがそのまま留年した原因であるかとかいうと少し違います。

 
それで次の見出しの『大学での人間関係について』

広く“落ちこぼれ”といってもそれを“留年したこと”に絞れば、この人間関係が難しくて悩んだことや、うまくいかないことによって受けた影響が大きいです。

大学での人間関係について

ここで言う人間関係というのはただ単に友達がいるかいないかという話ではなく、
人との愛想などの基本的な接し方や、コミュニケーションの取り方、馴れ合い、恋愛、飲み会、就活、課外活動、SNSなど、幅広い意味での人間関係、人付き合いのことです。

大学生活ではこの広い意味での人間関係において様々な場面で私はうまくありませんでした。

それぞれの項目について全部話すとめちゃくちゃ長くなるので落ちこぼれた原因・精神的に落ち込んだ原因になった経験談をいくつかお話しします。

①入学当初に覚えた違和感

これは新入生あるあるとしてよく聞く話ですが、京大でも多分にもれず入学後はみんなとにかく友達を作ろうとしていました。

京大のしかも私が通っていた理学部の生徒でも群れるというのは意外でした。
当たり前のことなのかもしれませんが当時の私の京大理系に対するイメージとはギャップがありました。

私も何人かはいい友達が欲しいという気持ちはあったので最初はなんとなく周りに合わせていたのですが、そもそもの性分として「友達作り」は下手で集団行動がめちゃくちゃ苦手、というか好きでない、むり、しんどくなる。

だから入学当初に別にまだ友達じゃないのに友達みたいにいることがストレスでした。
そして、一度嫌だなと思ったらもう嫌なので私は早いうちから一人行動をするようになりました。

実は高校まではわりと友達はできていました。
無理に作らなくても自然にできるので良かったです。

しかしながら、大学には高校までのようなクラス単位で毎日何時間も一緒に授業を受けるシステムはなかったので、この瞬間から学校では一人ぼっちになってしまいました。

②大学での一人行動

そんな感じでクラス的なところで友達はほとんどできませんでした。

実際には上述の通り高校までのようなクラスは存在しないんですが、唯一語学の授業だけが決まった数十人の名簿単位で受けることになっていました。 だいたいみんなはそのクラス的な語学の授業単位で友達を作っているようでした。

その人たちと話したわけではないので違うかもしれません。

私は授業もご飯も放課後も一人。
授業にはほとんど出ていませんでしたが。

やっぱり大学での一人行動は単位取得の面でオススメしませんね。
レジュメを取っておいてもらったり、レポートの情報をもらったり、代返してもらったり。

要は授業に関する情報源が極端に狭まってしまうので大きなハンデになってしまいます。
私の時はすでに大学の授業情報に関わる所のネットインフラが整っていたのでマシな方だったとは思いますけど。

そもそも友達がいれば学校に行くモチベーションも上がるし、楽しいだろうし、かなり機会損失を被りました。
自分のせいです。

③彼女に振られたり・遊びすぎたり

単純に彼女にフラれてすごくショックで長期間引きこもっていたこともあれば、一方で遊び過ぎてしまうということもありました。
学校に行かずに午前中から鴨川で水遊びをしていたり。

一人暮らしだったので勝手気ままな生活をしていました。

私は楽しいと思ったことをずっと続けてしまいます。
自制が効かない人だったり自己管理が甘い人の一人暮らしは危険です。

④就活での失敗

私は就活を2回失敗しています。

その時も傷つきました。
「自分は社会に必要とされる水準に達した人間ではない」という感覚がありました。

就活がうまくいかなかった理由は主に自分自身の未熟さ・幼稚さです。
いわゆる“面接で話せる学生時代の成果”もありませんでした。

グループディスカッションや面接も本当に自分には向かないと思ったし、就活中は常に毛を逆撫でされているような感覚でした。
応じてくれた先輩方には申し訳ないんですがOB訪問とかも苦痛で仕方がありませんでした。

この時は既に二十歳を超えていましたし、時には自己分析もするので最初から『就職活動』やひいては『会社で働くこと』が私の得意分野ではないという自覚がありました。
でも、「この機会にあえてその苦手を克服してみよう」というチャレンジ的な意識を持って臨んだんですが結果的に踏んだり蹴ったりでした。

⑤そのほか

上記の広い意味での人間関係のもつれからもっと困ったこともたくさんありました。
むしろ今書いたこと・書けるいうことはまだマシな方の失敗です。

  大学での人間関係の問題をまとめると、付き合いのある人間がほとんどいないから学校の現実的な問題で支障が出たことと、やっぱり悩んだりすることでエネルギーを消耗するという二つの観点から落ちこぼれに繋がりました。

特に後者が大きかったです。

それでもなんとか卒業できました

結局、授業が難しくちゃんと成績を残せなかったことと人間関係の問題で大学にあまり行かなくなり大学を卒業するのに7年間もかかってしまったわけですが自分的には結構満足しています。

第一に、私のことを応援してくれたり、趣味が合う友達はごく少数ですが存在したし、中には今でも親交があるやつもいるからです。

また、途中で大学を辞めたり最終的に単位を揃えらず放学になってしまったりせず、ちゃんと卒業できたことがめちゃくちゃ大きいです。
自分の大きくないキャパシティの中ではなんとか頑張ったと思っています。

以上。

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2016.11.28

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