集団指導塾。中3最上位クラスの生徒たちに見られた1つの共通点 | はいれぽ!

 

僕が集団指導塾で働いていた時に気が付いた中3の最上位クラスの生徒たちに見られたある共通点についてレポートします。

(目次) ・1つの共通点とは ・講師の立場的な気持ち ・僕自身の学生時代

・強力な武器

1つの共通点とは

僕が働いていた集団指導塾の中3クラスは偏差値の高いクラスから順にSS・S・A・Bの4つのクラスがありました。
SSクラスの子たちと関わる中で特に印象に残ったことが勉強内容に関する質問を安易にはして来ないということ。

彼らは答えを導くために気軽に先生を利用しようとはしていませんでした。 この場合の「答え」とは数値などの解答そのものではなく解答にたどり着くまでの解法の理解のことです。

僕が経験した中では特に秀でている生徒にこの傾向は強いように感じました。

もちろん全員がそうであるというわけではありません。気軽に聞いてくれるある意味ノリのいい子もいました。 それはそれで逆に賢い判断だなと思います。

やはり聞く方が早いし先生は利用するものなので。効率自体は質問をしてしまう方がいいです。

しかし、SSの多くの生徒は 「分からないところないん?」 「難しそうやけど詰まってるところない?」

と聞いても

「もうちょっと考えてみます」 「解説を見て調べてみます」

とか言われることが多かったです。

上から目線になってしまいますが、「自分の力で(時間を使って)もっと考えてみます」と言われたときには“こいつまだ中学生やのにええマインドやな”と思いました。

一方でA・Bクラスではどうだったのか。

それはいつも容赦のない質問の嵐でした。本当にすぐ聞いてきます。
例えば問題のすぐ隣に解答・解説があったとしても解法を聞いてきます。

それが悪いことだとは思いません。子どもだし素直だし、わからんかったら聞いたらええやんと思います。
忙しいときは困ってしまうこともありましたがそれはそれで可愛いかったです。

とはいうものの、自力で調べていく方が今後生徒たち自身のためになるというのも事実です。

しかし、「自分で調べること」の重要性を中学生に説いても僕の伝える力の下手さも手伝ってそれを理解してもらうのは難しく、
「聞きやすいからええねん」と言われると僕もすごくうれしいので黙りこみます。

講師の立場的な気持ち

①ぶっちゃけ質問してほしい。

これは僕の勝手な心情なんですがやはり頼ってほしいと思ってしまいます。
講師として新人の頃はついつい安直に考えてしまうので「質問されない=嫌われてる」とか思っていました。

②それでも声掛けは怠らない。

質問やそもそもコミュニケーション自体が控えめな生徒でも

「この子は自分で勉強を進める力を持っている子」
「この子は僕にコミュニケーションを求めていない」

などと決めつけることはせずに働きかけは怠らないようにします。
それは後述する僕自身の学生時代の経験によるところもありました。

もちろん押し付けるようなことはしませんが、ある程度の押しが必要なときもあります。

僕自身の学生時代

僕も同様に質問をほとんどしない生徒でした。この子たちとは違って特に「最上位」というわけではありませんが。

主な理由は以下の2つでした。この2つの理由は当時から明確に意識していました。

①自分で調べることで答えを見つけ出すことができるから

問題集の解答や参考書を調べると99%は答え(理解)が出てきます。 その場ではわからなくても急ぎではない場合は翌日にあらためて取り組んでみたり。

寝てる間に頭が勝手に考えてくれることがあるので朝起きるとあっさりと理解できることも少なくありません。

②先生にうとましく思われる

自分で調べればわかるようなことをそれを面倒くさがって安易に質問をしてしまう。
それで先生に面倒をかけるのは単純に嫌がられるのではないかと考えていました。

これは当時の僕が考え過ぎであったということを特に塾講師になってから気が付きました。
生徒が頑張って考えてわからなかった問題に関する質問を聞きたくない先生なんていません。

僕は大学受験の際も予備校で浪人していたのですが、教科に関する質問をしたのはたったの1回だけでした。

自分にとっては珍しいことだったのでその質問の内容も覚えています。 京大模試の英語長文の読み返しをしていた時のことです。 解答に書かれていた英文の訳し方が意訳されていて、どうしてそんな風な訳になるのか納得できなくて質問をしに行きました。

先生もよくわからなかったらしくて結局答えは得られませんでした。

強力な武器

自分で調べる・試行錯誤を繰り返す・解決する。
これが子供の能力を伸ばすというのはよく言われることです。

そんなの当たり前です。
それをしない子と比べて問題解決能力に歴然とした差が現れます。

大人になってからも「ググれる人」「ググれない人」がいますよね。 「ググれる人」は自分自身でどんどん課題をクリアしていきます。

ちなみにGoogle検索は現代を生きて行くための最重要ツールの1つであるということを認識する必要があります。

今回書いたSSクラスの生徒たちは14、5歳という若いうちからそういった習慣がついています。
受験ではもちろんそうですし社会に出てからもそれが強力な武器になるということを確信します。

以上。

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