私が個別指導塾の塾講師をしていた際の時給は
¥1,200~¥1,500
でした。
一方で集団授業の時だとこれの倍くらいでした。
今回は個別指導塾で働くと月にどのくらいの給料がもらえるのかをレポートします。
1ヶ月働いて実際にいくらもらえるか
先に結論を書くと 71200円/月 のようです。
順を追って算出していきます。
塾にもよりますが給与には生徒への授業によってもらえる『教務給』と事務作業や雑務によりもらえる『事務給』があります。
したがって、この教務給+事務給の合計金額が給与として支払われることになります。
教務給
まずは教務給から計算していきます。
授業は1コマ80分であることが多かったので時給が1200円だと仮定すると1コマあたりの給与は1600円ですね。
(1200×80/60=1600)
それから例えば一週間のうち4日間シフトに入り、曜日毎に「2コマ・2コマ・3コマ・3コマ」の計10コマの授業を担当したとすれば週当たり16,000円になります。
(1600×10=16000)
したがって、月当たりの教務給は月4週の計算で64,000円になります。
(16000×4=64000)
事務給
次に事務給です。
事務給はミーティングの時間や校舎によっては掃除の時間を入れてもらえたり。
他にも塾内模試の丸付けや講習会の案内など保護者の方への資料を封筒に入れる作業など、必要に応じて事務作業を頼まれることがあります。
逆にこちらが仕事(お金)をほしい場合にも教室長や社員に直接頼んでみるとなんらかの仕事をもらえることもあります。
そして、事務給の時給は地元の自治体の最低時給に設定されることが多かったです。
仮に最低時給が900円で週当たり2時間の事務作業を手伝ったとすると、もらえる事務給は週当たりは1800円。
これを月当たりに直すと7,200円をもらえることになります。
(1800×4=7200)
合計金額
結果、授業給と事務給を合わせて
71200円
(64000+7200=71200)
になります。
もしもうちょっと条件がいい場合で、教務給の時給が¥1,500で事務給が¥1,000だった場合。
上と同様の条件で計算すると。
教務給が80000円、事務給が8000円の
合計88000円になります。
実質的な時給について
塾講師は高めの時給が設定されていても実際には労働時間に計上されない時間をとられます。
まず、これはどんなバイトでも共通ですが「15分前には入っておくこと」などのルールがあります。
塾講師の場合はこれに加えてどうしても授業準備や報告書の記入に割く時間が必要になってきますので、実際の労働時間を勘案した実質的な時給は提示されている時給よりも低くなります。
むしろそういう事情があるために高時給が提示されているということも心にとめておくべきではないでしょうか。
結論からお伝えすると
時給1200円の場合は 実質時給960円
時給1500円の場合は 実質時給1200円
でした。
うえのケースと同様に出勤日は一日に平均2.5コマの授業を受け持っているとします。
私の場合は他の先生が来ていない時間帯に前もって来て授業の準備をしていました。
・授業前の準備に30分
・授業後の報告や次回授業に関するメモなどの作業に20分
計50分の付帯業務があるとします。
1コマあたりの給与が1600円ということでしたから
1日2.5コマ(200分)の授業があると考えると一日当たりの給与は4000円です。
(1600×2.5=4000)
これを授業時間に付帯業務に使う時間を加えた合計時間で割ると実質時給は960円でした。
(4000÷{(授業200分+付帯業務50分)/60分}=960)
仮に時給1500円で同様の計算をした場合実質時給は1200円でした。
おまけ
最初の仮定では週当たり4回の出勤で計2時間分の事務手当1800円をもらう計算でした。
そうすると1日あたりは30分の事務で450円が加算されます。
この点を考慮に入れた場合の実質時給は954円でした。
今回の計算に用いた条件は低めに見積もっています。
実際には給与交渉をしたり成果を出してたくさんの授業を任せてもらうことによって10万円以上もらうこともできます。
何よりもまずは信頼してもらうことが第一です。
以上。