今日は塾に通っていても成績が上がらない生徒に共通する特徴を3つレポートします。
僕自身が集団・個別の塾講師として生徒を観察してきた経験からまとめました。
①やる気がない ②素直じゃない
③余裕がない
①やる気がない
やる気がない生徒が成績を伸ばすことは難しいですね。
当然講師の方もやる気があるこの方が成績を伸ばしやすいということをよく知っています。
だから、せっかく塾に来てくれている生徒のため出来るだけやる気を出してもらえるように試むんですが、やはり人と人との関係ですから限界があります。
うまくいく場合もありますけどね。
そもそも、やる気を出してくれるように努力をしてれる先生はまだ優しいです。
特に集団指導の場合は全員に対してそのような働きかけが難しい場合もあるし、そういうことまで手を回さない先生もいます。
個別は割と手取り足取りしてくれるところもありますが、それも講師によります。
中にはやる気のない生徒に対しては必要以上の働きかけをしないと決めている先生もいます。
やる気のない生徒に手を焼くこととやる気のある生徒へ献身的になること、どちらかを選ばなければならない場合はやる気のある子を優先しますよね。
もちろん両方できればいいんですよ。
やる気の全くない生徒は生徒側にとっては金の無駄だし、塾側にとってもその生徒が周りに与える負の影響などを考慮すると歓迎できません。
②素直じゃない
これもなかなか難しいですね。
中学生ともなるとすでに鋼のように頑(かたく)なな心を持っている生徒も中にはいます。
それでうまくいっているなら構わないんですが、結局そういうのは成績が伸び悩んでいる生徒に多いです。
また、今はうまく行っていたとしても大学受験・就職とどこかでつまずくかもしれません。
例えば僕が働いていた塾はむやみやたらにプリントを配布しませんでした。
なぜなら、テスト勉強にはまずは学校で配布されている教材を繰り返させると言った共通認識があったからです。
でも、これをやらない生徒が時々いるんですよね。
一回やったらもうおしまいで、すぐに「先生なんかプリントちょうだい」っていう。
誰が何度復習の大切さを説いても納得しません。
やる気を出させることと同様にこの頑固という障壁を取り払うことも難しいです。
③余裕がない
これは生徒自身というより生徒を取り巻く環境の問題ですね。
もちろん上記2つのメンタル的な問題も原因は生徒本人だけではなく、それまでの環境がそのような性質を形作ってしまったと言うこともできます。
環境というのは率直に言って家庭環境です。
塾は基本的にはそこまで踏み込みませんが、ある一定の水準に達していない家庭の生徒は学業もままなりません。
まず第一に、生徒にとっての生活環境とはほとんどが家庭環境です。
確かに学校の人間関係などもありますが、子どもの小さな世界の中で家庭の占める割合は大きいです。
次に、そもそも勉強というのは贅沢な活動です。
働かないといけなくて勉強できない子どもは世界にたくさんいます。 勉強したくてもできません。
つまりこれを言い換えると、勉強というのは贅沢ができる環境が整った上でしか成り立たない活動です。
その生徒の大きな部分を占める基礎・足場(家庭)がぐらぐらな状態、環境の整わない状況では勉強なんてある意味精神的な活動に勤しむことは難しいんですよね。
学校の先生なら解ると思うんですが、経済的に十分に安定している家庭の子どもというのは勉学にも励んでくれる確率は高いです。
たしかに、決して恵まれているとは言えない環境でも抜群の成績を出すタフな生徒もいます。
しかし、そういう芸当は誰でもできるわけではないし、やはりいい成績を出す可能性を高めるという意味ではまずは周り(環境)から整えて上げるべきです。
それぞれの家庭の事情があるし、他人が干渉する領域ではないと思うのでなんとも言えませんが、遊んでいる金があるなら子どもに金を回してあげてほしいですよね。
また、更にその金を出す先の優先順位として塾というのはそんなに優先度は高くないと思います。
以上。
塾に来ても成績が伸びない生徒の3パターンでした。
まとめると子どもの力を抑圧しているのは外部環境であったり、育つ環境が心に与えている悪影響です。
生徒の本当の実力はもっともっとあります。
環境を整え、マインドを正すことで子どもの能力を存分に発揮させることができるし、学業もその先の人生もより輝かしいものになります。
綺麗事ではありません。事実です。