今、シニア世代がアクティブに活動し、新たな生きがいを見いだしています。自力で足を上げるのも一苦労だった人が、トレーニングが趣味になり、今ではパンチとキックを繰り出せるまでに。60歳以上限定の「合コン」でカップルが誕生し、結婚に至ったケースも! 年齢にとらわれずにチャレンジする人たちを取材しました。
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東京・世田谷区のジム「PEACE PACE」を訪ねると、92歳の川崎栄子さんがウオーミングアップをしていました。そして銀色のグローブを手にすると、するどいストレート、アッパーにフックと次々にパンチを打ち込みミットに快音を響かせていました。パンチだけでなくキックも! 90代とは思えない軽快さで全身を動かしていました。トレーニングを終えても息は上がらず、「全然、疲れないですよ、やっていても。(体が)丈夫になったんじゃないですか」と話していました。
川崎さんがジムに併設された接骨院を訪れたのは、約2年半前のことでした。当時は“つえ”をついて歩いていたといいます。
川崎栄子さん(2020年12月)
「こっち(左足)はどうかな」
PEACE PACE 生井宏樹代表(2020年12月)
「できなかったらできなかったで、大丈夫なんで」
自力で足を上げるのも一苦労でした。しかし、1年後にはスタスタと歩き、パンチとキックを繰り出せるまでになりました。リハビリのつもりが、いつの間にか趣味になっていたといいます。
ボクシングを教えている先生、生井代表は「60代オーバーの方が多く来られているのが特色。60代、70代になっても、これだけ動けるんだなって、逆に教えられる」と話していました。
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シニア世代はアクティブに活動し、新たな生きがいを見いだしています。
埼玉県の銭湯では、高齢者たちが並んで足湯を楽しんでいました。60歳以上限定の「合コン」です。複数のカップルが誕生し、中には結婚に至ったケースもあるといいます。
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茨城・筑西市にある「デイサービスセンター楽フィット筑西」では、ちょっと意外なものが、人気を集めています。
利用者(80)
「勝ちたいね」
利用者たちがハンドルを握り勝負に挑んでいたのは、施設に設置されたレースゲームです。200キロを超えるスピードで走り抜けますが…
利用者(80)
「負けちゃったな」
この施設では、eスポーツで運動不足を解消し、利用者同士の交流を深めようと、2021年にゲーム機を導入したといいます。レースのタイムを皆で競っていて、先ほど勝利していたのは“施設最速”のレーサー竹江要さん(76)です。施設内では、向かうところ敵なしです。
そこで、24歳の番組スタッフと勝負することになりました。年齢差52歳の真剣勝負です。
番組スタッフ
「勝ちに行きますよ!」
竹江さん
「あれ前じゃないの?」
その結果は――
番組スタッフ
「ぼくが勝ってしまいました」
わずかな差のデッドヒートでした。竹江さんは「勝ちたかった…」と悔しさをにじませました。
レースゲームをすると、「今日一日頑張ろう」という気持ちがわいてくるといいます。
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ゲームやスポーツなど新たな趣味がシニア世代の活力となっていました。
(2023年4月21日放送「news every.」より)
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