ベサニー・ハミルトンはカウアイ島で両親と二人の兄に囲まれて暮らし、母から「マーメイド=人魚」と呼ばれるほど時間さえあれば美しいハワイの海に飛び込み、幼なじみの親友アラナとともにプロサーファーになることを夢見ていた。ハミルトン一家全員がサーファーであり、優しい父トム、愛にあふれた母シェリーもベサニーの夢を応援し、兄たちとも競いあって成長していた。地方コンテストで1位を獲得し、ベサニーとアラナにはスポンサー契約の話が舞い込んできた。夢が叶うのはもうすぐそこ。そんなある日、突然の悲劇がベサニーを襲う。コンテストに備え、アラナとアラナの父と練習にでかけた朝、ベサニーは突然サメに襲われ、サーフボードごと左腕を噛み取られてしまったのだ。
一命はとりとめたものの、もう二度と元には戻れない。この事件は大きなニュースとなり、メディアが押し寄せてきた。ベサニーは戸惑い、不安に悩みながらも片腕の生活になんとか慣れようとし、事故後わずか1カ月で再びサーフィンを始めるのだった。そんなベサニーを家族は支え、心配しながらも温かく見守っていた。
だが、復帰して最初のコンテストで、ベサニーは思うような結果が残せず、絶望の中で一度はサーフィンと決別するのだが—。
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