もうすぐ受験生になる方。
中学生や高2までの方は近い将来受験生になることが嫌じゃないですか?
そして、受験勉強が辛く苦しく長いものだとは思っていませんか?
そうじゃなくてもなんとなく大変そうだとか。
たしかに簡単なものではないですが、そこまで辛いものではありません。
それは特に受験と真剣に向き合える人ほどそうです。
今日はどんなに大きな課題も主観的にはそのストレスが小さくなる習慣の法則についてレポートします。
Contents
- 1 客観的に見た受験
- 2 習慣化とは
- 3 習慣化の例①隙間時間の活用
- 4 習慣化の例②勉強時間への慣れ
- 5 さいごに
客観的に見た受験
私は浪人して京都大学を受験しました。
浪人生のときの1日の勉強時間は前期に5時間、直前期には7~8時間していました。
これは休憩を除いた実質的な勉強時間です。
浪人生のとき予備校には通っていましたが授業には出ていなかったので勉強時間は全て自習です。
中学・高校の現役生は学校があるためにどうしてもこれだけの時間を自習に充てることは難しいと思いますが、仮に今週末から土日だけでも1日7時間の勉強をできるでしょうか?
また、もし明日から学校がなくなるとしたらこれから毎日7時間とか。
普通は無理ですよね。 しんどいじゃないですか。
集中力とかやる気とかが続かない思います。
部活は辞めないといけないし趣味に割く時間も極端に減ります。
もし親がめっちゃ怖くて明日からどうしてもこんな生活をするように強制されたらどうでしょうか。
たまらなく嫌ですよね。
でも、これが受験勉強です・・・。
私も決して頭が良かったわけではありませんが子どもの頃から大学に行くことだけは決めていたので、受験生になって受験勉強に取り組むことに強い抵抗を感じていました。
客観的に見て受験勉強はしんどいものです。
浪人して受験勉強をしていた時の辛さをこちらの記事にも書いています。
よかったらあとで見てください。
🔗京大受験の感想
習慣化とは
ではなぜ、受験生にはこれができるのか。
勉強嫌いな私でもやり遂げることができたのか。
というか私以上頑張っている人はたくさんいます。
私程度だと難関大学の受験生の平均くらいだと思います。
私も勉強は大嫌いです。 自分に甘くてしんどいことが嫌いです。
今も働くのが嫌すぎてニートです。
先ほど書いたように大学受験は不安だったし、たくさん頑張らないといけないストレスが嫌だとも思っていました。
プレッシャーとかもありました。
でも、このあと説明していきますが困難な大学受験も実は意外とクリアできてしまう人が多いです。
不思議です。
突然ですがお風呂ってめんどくさくないですか?
特にさむい冬のお風呂。
私は今でこそお風呂が好きだし健康のためにも大切にしていますが子どもの頃は非常に億劫に感じていました。 身体をわざと自分でずぶ濡れにしてからまたバスタオルで拭くという一連の動作に違和感を覚えていました。
そんな動物他にいません。
でも、毎日入りますよね。
人間はどんだけめんどくさいことも繰り返しているうちに当たり前のように受け入れられるようになります。
部活こそまさにそうじゃないでしょうか。
私はバスケ部だったんですが毎日必ず”フットワーク”というバスケで必要な足腰を鍛えるハードな基礎訓練から始まります。
中学に入ってからいきなりそれが始まって最初は「マジしんどい、クソだるい」と多くの新入部員が思うんですが、知らないうちにそれをやって当たり前になってきます。
中学も高校も練習は週7でした。 こんなの普通の神経ではやってられません。
中学の時は同期の半分が途中で退部しました。
当時はやめていく同期のことを否定をしていましたが、今ではそれがまともな感覚だったと思います。
やめなかった人間はまさにそれが習慣になってしまい、ある意味では客観的に判断できなくなったせいでそれが当たり前になっていただけだと思います。
もちろん部活を習慣にできた人には忍耐力や元々の体力など他の素養があったことも確かです。
習慣化によって“マジしんどい、クソだるいこと”を何年間も続けられることがあります。
習慣化の例①隙間時間の活用
私は予備校へ電車通学していました。
浪人していた一年間だけは毎日その往復をその時間を英文の読み返しに充てていました。
教材はZ会の速読英単語から始まって長文問題集、模試・過去問です。
速単以外はかさばるので英文一文1~2ページずつコピーをとってその用紙を常に数枚持ち歩いていました。
最初に電車で速単を読み始めたときはかなりめんどくさかったです。
それまでは電車では本すらも読んだことがありませんでした。 漫画は除いて。
あの頃はだいたい携帯電話のアプリでゲームをしていました。
速単をいちいちバッグから取り出して読むこの一連の動作がね。
帰りは電車が混んでることもありましたし。
でも、不思議とそれがわずらわしいと感じるのは最初の数週間くらいで、そのうちすぐに慣れてしまってそれが当たり前になりました。
これを1ヶ月以上も続けていると逆に英文を読まない方が気持ち悪くなってきます。
最初と違って『電車で英文』がまるで寝る前に歯を磨くのと同じくらいのルーティンにまで落とし込めていました。
習慣化が大成功です。
こういうことってよく“隙間時間を有効活用する”なんていわれ方をしますが、その前段階としてマメに隙間時間を活用する習慣付けが肝心だと私は考えています。
多くの人は隙間時間を有効活用することのメリットを理解はしていますが、習慣化されるまでの段階でやめてしまいます。
だから、習慣になるまではこのように多少の努力が最初は必要ということも習慣化の際念頭に置いておかなければなりません。
上の電車の話の余談ですが、私の場合はルーティンになる以上に「英文を読まない=サボり=落ちる」と勝手に脳内変換されるようにまでなってしまいました。
浪人生の一年間はこの自分ルールにガチガチに縛らしました。
受験が終わってから手ぶらで電車に乗れるようになった時には開放感でいっぱいでした。
習慣化の例②勉強時間への慣れ
次に冒頭で書いていた勉強時間について考えてみます。
私は高3になって受験勉強、というか高校課程の勉強自体を初めてスタートしたんですが、やっぱり最初は何時間も続けてできる感じではありませんでした。
そもそも最初から何時間も頑張ろうとか意気込んでいませんでしたしそんな無理な計画も立てていませんでした。
他の記事でもときどき書いているように私は計画は自分に甘く立てるべきだと考えています。
特に最初は簡単過ぎる方がいいんです。
大学受験以外でもなんの試験対策や課題に向かう時でも「ちょっとずつ慣らしていけばいいや」という考えがあります。
だから、受験勉強を始めた初期の頃は本当に15分や30分で終わる分量にしていました。
例えば「即ゼミの“仮定法過去”だけ」のように簡単な問題集の1つの単元だけとか。
その代わりその30分だけは集中します。 意外と「この時間だけ」とか「この小さい範囲だけ」と決めているとその時間は一瞬で過ぎていきます。
集中するからです。
そして、この時間を少しずつ増やしていきます。
それも別に無理して増やすという感じではありません。
当初のたった30分の勉強だけでも、それで達成感を得られているし、もうちょっとやってみようかなって欲が出てくるんです。
他にも事前に立てた計画表にチェックをつけたりして満足度を煽ります。
それで3時間くらいの勉強ならあっという間に習慣化することができます。
そして、受験勉強にハマってくるとその3時間もあっという間に過ぎていくようになります。
波に乗ってくると1日1日が早く終わるし、受験生もすぐに終わってしまいます。
冒頭に“真剣に向き合える人ほど”ストレスは小さいと書きましたが、それは本気でやっている人ほど熱中して全てがあっという間に終わるからです。
習慣にしてなんどもなんども繰り返してハマっていくうちにどんどん熱中の渦の深いところへ潜っていくイメージです。
先ほどの『京大受験の感想』記事にも書いていますが、受験をやっている当初は受験勉強をそこまで負担には感じていませんでした。
マジでどハマりしていたので。
一方であくまで自分が現在進行形で過ごしている圧縮された時間感覚やアドレナリン、集中モードではストレスにも主観的には気がつきにくいというだけであって、
受験が終わってから客観的にその時のことを思い出してみたり、試験が近づくにつれて詰め詰めになって行く計画表やボロボロの参考書を後から目にした時に初めて大変だったとか頑張ってたとか実際的な負担に気が付きます。
さいごに
長くなってしまったので最後に要点をまとめます。
まず、受験勉強はやり始めると習慣化によってそんなに負担には感じません。
確かに最初は多少抵抗はあります。 しかし、それは習慣化されるまでのちょっとしたハードルだと割り切って少しだけ頑張ります。
また、この初期ストレスは最初にすごく簡単な計画を立てることによって低減することができます。
そして一番大切なことは『習慣化という考え方』があること自体を(今)知って理解することですね。
それだけで少し肩の荷が降りると思いますし“習慣化されるまでの少しの我慢”にも納得できます。
受験なんて本当にあっという間に終わります。
一年間だけ頑張ってみてください。
以上。