【重い1票】「今回の知事選は行政のトップいわば大統領を選ぶようなもの」知事選を解説 (2023年1月19日)

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有権者の投票行動について研究されている愛知学院大学総合政策学部の森正教授に知事選の最近の傾向と1票の重みを解説してもらいます。

---過去の県知事選挙の投票率から言えることって何なのでしょうか?

大きく二つ言えると思います。
一つは最近の選挙ですと、2007年の選挙では与野党が真っ向から激突する、2011年の大村さんの初当選のときは三つ巴、四つ巴といった非常に激しい選挙戦が行われていました。
こうした激しい選挙戦が行われたときには投票率が高くなると思います。
もう一つは現職の方が当選回数を重ねていくと残念ながら段々投票率が低下していく傾向があります。この二つの特徴があると思います。

---投票率が高い場合の特徴を裏付けるような選挙についてはこのようなデータがあります。
2011年の愛知県知事選、5人が立候補し、名古屋市長とタッグを組んだ現職の大村知事が初当選をしました。このときは投票率が52%と、まさに二つの特徴を兼ね備えており、裏付けになると考えられるかと思います。

そうですね、主要各政党が推している候補者に対して河村さんとタッグを組んだ大村さんがその間に割り込んでくるという非常に激しい選挙戦になりました。
選挙も非常に盛り上がったということで、激戦になる、接戦になる、さらに候補者間で明確な対立軸がある、このような選挙戦になると自ずと投票率は上がってくると思います。

---ただ、毎回接戦だったり対立軸が明確だったりすることは中々ないように感じますが、いかがでしょうか。

有権者側がどう捉えるかにもよりますが、選挙の投票率というのは有権者にとって関心のバロメーターということが言えるわけです。逆に、関心を上げていくのは公社側の責務の一つと言ってもいいと思います。
その意味では候補者間で有権者にとって関心の高い争点で、明確に対立軸や争点を示して選挙戦の中で論争していただくことが、遠回りに見えるかもしれませんが、投票率を上げるためには必要ではないかと思います。

---選挙の関心のバロメーターの一つになるのではないかというデータを用意しております。
今年度の愛知県の当初予算およそ2兆8000億円となっていますが、三重県や岐阜県と比べても突出した金額になっています。
この金額が大切なバロメーターになるということですが、どういうことでしょうか。

知事選挙というのは愛知県の行政のトップを決めるものです。行政のトップを決めるということは愛知県の予算の使い道の総責任者を決めるという選挙ということになります。
この2兆8000億円を、県民1人当たりで割ると、およそ37万円になります。県知事の任期は4年ありますので、言ってみれば4年間で148万円分の予算の責任者を決めるというのが今回の選挙ということになるわけです。

こうして考えると、148万というのはすごく大きな額だと思いますが、この148万円の使い道の最高決定権者を決める選挙に投票に行かないというのは、この148万円の使い方を他の方に丸投げをしているという、とても勿体ないことをしているということになります。
そのため、有権者からするとこの148万円の使い道を誰に託すかという意味もあるため、ぜひ関心を持って選挙に臨んでいただきたいと思います。

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