アニメ・漫画

アニメ『ニューゲーム』の感想文。仲間作りの億劫とチームの眩しさ。

以前より第2期の製作が告知されていて、先日2017年夏アニメとしての放送が発表されたばかりのアニメ『NEW GAME』。

この機会に今日はニューゲームの感想を書きます。
アニメを知らない方もいるので、記事の前半では簡単に背景を説明しています。

(TOP画像の出典 http://newgame-anime.com/product/book.html)

 

 

みんなで1つのものを作り上げていくっていいよな。

この作品に対する僕の1番の感想は

「青葉が心底うらやましい。」ということです。

入社してすぐに周りとうまく馴染んで、ちょっとした記念になるような仕事を任せてもらい、文化祭のようなノリで残業や泊まり込みでの仕事を楽しみ、みんなと力を合わせて1つの作品を完成させる。
そして、仲間とその感動を共有する。

ま、眩しすぎる。

もちろん一連のストーリーがアニメから受ける印象のようにそんなに簡単な話ではないこともわかります。

入社当初すんなりと周りに溶け込んだようにも映っていますが、それは彼女自身が特に第1話で見られたように積極的に協調性をアピールした結果だし、アニメ後半のような周りとの安定した関係が出来上がるまでには他にも多くの気苦労をしたでしょう。

 

彼女が同期のいないたった1人の新入社員

であることも忘れてはいけません。映像に映っていないところで悩むことも多かったと思います。

メインではないけれども、ゲーム内で大切な役割を演じるキャラクター“ソフィア”のデザインを任せられたことにしてもそうです。
あれも業務命令として与えられた専門書を一生懸命に勉強していたことを認められたから回ってきた仕事に他ならないし、彼女自身の才能によるところもあるかもしれません。

残業にだって彼女は疲弊していたし情緒不安定になるシーンもありました。

このようにその他のどの場面においても彼女が得た貴重な経験というのは彼女自身の継続的な努力による結果です。

 

それでも、俺は青葉がうらやましい。

アニメを観ているとき、

キャラクターの言動に対して「自分だったらどうだろうか?」と考えることは誰しもあると思います。

僕はニューゲームを観ていたとき、青葉と自分の性格があまりにかけ離れていたためにしばしば2人を比較しながらこのアニメを観てしまいました。

まず入社したばかりのしばらくの期間。
もし自分だったら青葉のように周りに積極的に声をかけたり、その場に合わせたちょうどいい話をしたり、愛想よく笑ったりできるだろうか。

仮に能力的にはできたとしても、青葉のように継続的には頑張れるだろうか。
そして、結果としてあのような同僚との居心地の良い関係を育み、新入社員として可能な範囲で働きやすい・ストレスの少ない環境を創り出すことはできるのか。

 

人間関係の機微にエネルギーを費やし

神経をすり減らすことは人が本来持っている能力を抑制してしまう原因になります。
人間関係に追われることで本業に支障をきたし、人付き合いに失敗しては憂鬱からやる気をなくす。

そんな風にこの世界で無駄にされてきた才能は数知れません。
人間関係に奔走するのはそれが好きな人や得意な人がやればいい。

などと、ついつい理屈っぽいことを考えてしまいます。
これは僕の本音であり、“理屈っぽい”もなにも真実に他なりませんが、一方ではそういうことが苦手な自分に対する詭弁かもしれません。

 

また、青葉がこなしていた長時間の労働だってそう。

いくら好きな仕事とはいえ、自分の生活を犠牲にできるだろうか。

食事と睡眠時間だけは誰よりも目一杯摂りたいから、会社で寝たり、ファーストフードやインスタント食品でしのぐなんて俺は嫌だ。

お風呂はどうするんだろう。洗顔をせずに寝るなんて恐ろしいし、仮に洗顔をするとすれば洗顔ネットや化粧水などのケア用品も必要になってくる。お泊まりセットが必要だ。

体力と集中力は続くか?
結局、定時以降はダラダラと過ごしてしまったり、特に終了時刻が決まっていない作業にはメリハリがなくなりがち。
ましてや翌日の仕事に響くようだと全体を通して見たときには効率が悪いので却下。

“職場の同僚”という関係性の人たちと長時間に渡って同じ空間にいることもリラックスできない。特に青葉のような年少者の場合は。
したがって、体力的な面だけではなくて精神的な負担も大きい。

そして、やはり何よりも1番印象的だった青葉と自分の間のギャップは、青葉がみんなで力を合わせて最終的に1つの大きなものを作り上げられたこと。
あぁいう経験って一体どのくらいの人ができるんだろう。
 

俺自身他人と協力し合ったことがまったくないわけではない。

学生生活を過ごす上で

人並みにはそういう場面もあった。
しかし、これまでに青葉のような1年間やそれ以上の期間を費やして大きな成果物を生み出せたことはない。
大きさというのは必ずしも経済規模や結果の持つインパクトだけではないと思う。所属するコミュニティにとって価値の大きいものならそれでいい。

もしかするとそういう機会がないのは俺が単に仕事をしていないからかもしれないが、ここまで書いたような理由から仮に俺が働いていたとしてもそれがそうそう簡単なことではないとわかる。
現に俺が正社員の仕事を辞めた理由の1つは上記の“残業や泊まり込みでの仕事”とまではいかないまでも、非合理的で意味不明な拘束時間だ。
さらに言えば自分の裁量が少ない仕事も嫌いだし、敬語も飲み会もネクタイも嫌い。

 

僕のような社会不適合者とは違い、

まじめに働いている人にとっては青葉のような経験は特段、特別なものではないのだろうか。

残念ながらその点についてはわからないが、俺が『みんなで力を合わせてすごい結果を出した』ことがないのは事実だし、そのような経験が感動的で人生における1つのレガシーになることも理解できる。

したがって、青葉がうらやましい。

青葉にできて俺にはできないことが多過ぎる。
だから心底うらやましい。
 
 
 

 

 

 


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あとがき

うらやましいとは思いつつ、俺もそうなりたいとは言っていない。

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