勉強効率化

【俯瞰的学習】初学者の第一目標は全体像の把握【勉強効率化】

受験勉強やTOEIC、簿記などの各種資格試験に“初めて取り組む際”、それぞれの科目をより効率よく学ぶための考え方についてレポートします。

初学者の第一目標はその科目の全体像を把握することです。

では早く全体を理解するためには具体的にどのような手法を用いればいいのか。ここでは3つのティップスを紹介します。

①「科目を俯瞰的に見る意識」

闇雲に勉強を進めるのって不安じゃないですか?
毎日毎日まじめに取り組んではいるんですが、自分の学習が今どれだけ進んでいて後にはどれくらい残っているのかがわからない。自分はどの単元が得意で苦手分野はどこなのか把握できていない。
自分が今学んでいる内容がその科目の中心となる幹なのか、それともそれは枝葉であり試験には出にくいところであったり付随的もしくは発展的な内容なのか。

葉とわかれば捨てていいとまでは言いませんが、そこで悩んで勉強が進まないくらいなら受験勉強の初期の段階では早計に飛ばしてしまった方がいいです。
特に発展的な内容は学習をスムーズに進めるためには飛ばすべきです。
一度最後まで学習を終えて全体を把握してから最初はわからなかった箇所の理解も進むということは往々にしてあります。

ときどき『がむしゃらに勉強しよう』というような類のことをドヤ顏で言ってくる大人がいると思います。
決してがむしゃらに努力することは間違っていません。本気になることは大切です。
しかし、それよりも『がむしゃらにも工夫しながら戦略を持って勉強しよう』の方がより効率よく学べます。
受験は”生涯学習”のようにのらりくらりと学び続けられるものではありません。期限がある以上効率が優先です。

目次の活用

俯瞰的に見るために役に立つのが目次を活用することです。

科目名が木とすれば章(大見出し)が幹で節(中見出し)が枝、小問(小見出し)が葉といったイメージです。
目次にはたくさんの情報が詰まっています。勉強をする時に必ず一度は目を通しましょう。

目次の利用方法についてはこちらの記事に書いています。

目次を利用することで受験勉強を効率化できる
目次は非常に利用価値の高いページです。勉強を少しでも効率化しようと思う方はかならず利用するようにして下さい。ここでは目次を見る理由と、その使い方を説明します。どうして目次を見るのか主に3つの理由があ...

常に自分がその科目全体のうちのどこにいるのか・後どれだけ残っているのか・どこはクリアできていてどこで引っかかっているのかを把握しながら、適宜マークもつけながら学習を進めるようにしてください。

目次の見出しごとに日付を書くのもいいです。

②「スピード学習」

初めての科目ということですから、その問題集に取り組むのも初めてですよね。
1周目の学習はスピードを重視してください。

例えば数学のチャート式を想像して説明すると。
新しい問題文を見て、文意を理解したら、もうすぐに下の答えを見てもいいです。
というか、自分で答えを出す必要はありません。ただの作業です。ひたすら問題と解法を紐つけて暗記。
暗記のやり方は人それぞれですが僕はとりあえず解答欄の解法を1つ1つ理解しながら写していました。
もちろん時々ノートにメモしたりするだけでもいいかもしれません。
とにかくいきなり答えを見てください。

※あくまで初学者の場合の勉強法です。

さらに、解法を見ても理解できなかったり、公式の意味や成り立ち、『x>0などの突然出てくる条件』などひっかかる箇所は飛ばしてもいいです。
公式はまずは使えるようになりさえすればいいです。1から理解する必要は現段階では必要ありません。

この加減を言葉で伝えるのは難しいんですが、自習をしていてわからない問題に5分も10分も悩むのは時間がもったいないです。
マークをつけておいて2周目以降に取り組むとか友達や先生に聞いてください。割り切りが肝心です。

すごく大事な考え方を言います。
学習の過程におけるストレスを少なくすること、障害を上手に避けていくことがスピード学習のテクニックであり、勉強を途中で投げ出すことなく最後までやり遂げる秘訣の1つでもあります。
さらに、ひいては勉強だけではなくあらゆる課題において楽をすることが続けることにつながります

新品のときめき

初めて問題集に取り組む場合のちょっとしたコツもあります。

それは新しい問題集を買ったその日のうちに取り組むことです。
まず新しく買ってくるということはそこにその科目を勉強するという気持ちモチベーションが高まっているということ。また新しいものというものはそれだけで心をときめかせます。

買ったばかりの時に持っているその気持ち(エネルギー)を勉強(運動)に利用するわけです。

初日のスタートダッシュは重要です。重要というより利用した方が学習効率が上がるという言い方がより正しいですね。
一概には言えませんが僕は初日に4分の1や3分の1くらい進めることができればうれしいです。

③「オススメの教材」

まず、参考書を最初から読んでいくという勉強は絶対にやめてください。
例えば英語のForestや化学の新研究のような厚い教材です。
必ずメインは問題集で勉強をするようにしてください。

次に、問題集の中でも薄いものや問題数がそこまで多くないものがいいです。

大切なことは最初から最後までをスピード感を持って学習することだと言いました。
全体像を把握するだけのことを考えれば薄ければ薄い方がいいです。

少し難しいのですが、それでも内容が全然足りていないものではもちろんダメで信頼の置ける出版社などから選ぶべきです。
だから何でもかんでも薄ければいいとうわけではなく網羅性を保ちつつ問題数は少なめ・難易度も下~中で薄いものを選ぶようにしてください。

例えば僕は受験数学の初学者がいきなり青チャートや赤チャートに立ち向かっていくべきではないと考えています。
進学校の多くでは最初に青チャや赤チャそれに準ずる参考書を配布されると思います。
超一流進学校の能力の高い生徒たちなら構わないんですが、凡人には厳しい。

初学者にとって青チャや赤チャは壁が文字通り厚すぎるんです。

第一に先ほどから書いているように最後までたどり着くのに時間がかかりすぎる。
そして、難易度も高い。
この点に関してはこの手の網羅型参考書に問題ごとの難易度の指標として用いられている星の数や何らかの印の数が小さいものから進めていくというやり方もあります。青チャを使う場合にはこのやり方がいいですね。

僕はどちらかというと一冊を通してやりきったという達成感や自信も同時に手に入れた方がいいと思うのでこのやり方はあまり好きではありませんが、個別指導塾講師をしていた際には生徒が通う高校が出す問題の難易度のレベルから推し量って必要なレベルの問題だけを理解してもらうという手法はありきたりですが非常に効果が高かったです。

そして分厚い問題集を最初から進めない理由の際たるものは途中で投げ出してしまう可能性が非常に高いということ。
初めから気合を入れて1から全部を学ぼうとするのはストレスが大きすぎる。完璧主義は破綻しがちです。
進学校でも数学が苦手だとか数学がわからなくて文転をするだとか、そもそも勉強自体が嫌いになるだとか、チャートが原因になっていることが一部にはあると思います。特に女子に多い印象です。
結局ほとんど使わなく終わったまだ綺麗なチャートが本棚のずっと定位置に佇んでいること。これも進学校に通っていらっしゃった方に少なくない現象と思います。僕も現役の頃はそうでした。

しかしながら、青チャートやそれに準ずる教材にももちろん利用価値は存在します。先生方が生徒たちに配るのは十分な理由があります。

参考書の利用方法

最後に、本題からは少しそれてしまいますが簡単に僕のチャートの利用方法を書きます。

僕はチャートは問題集というよりもやはり参考書という認識でした。
そこに掲載されている問題を順に全て解いていくというよりは、受験勉強を進めていく上で引っかかるところが出てきたらその都度”参考”にするためにチャートを開きます。
よく探せばチャートに類題は見つかることが多いのでそれを参照します。

そして、抜けている知識に気がつけばその時に初めてチャートの問題を解き始めます。

例えば「空間ベクトルの応用問題が苦手だ」ということに気がつけば、チャートの空間ベクトルの星3つ以上の問題を前からひたすら解いていくというやり方です。
もちろんこの時も闇雲に解いていくのではなくとりあえずわからない問題はすぐに答えを見て理解します。そしてチェックをつけたり工夫をしながら最短の時間でその単元を消化するようにします。

以上。

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あとがき

今この記事を書いていたら色々思い出しできたので特に受験生にとって有益な情報ではありませんが、これらの手法に気がついた経緯をだらだらと書きます。

全体像の把握と「俯瞰的に見る」について。

僕は勉強が苦手でした。そして、学校の授業についていくことができないです。
そうですね、例えば中学校の歴史の場合。僕の学校では中学2年生で日本史・世界史を学びました。
そもそも中2の時なんか授業には関わらないのがかっこいいとか思っていた年頃ですからしょうがないですね。
案の定授業ではちんぷんかんぷん。何と何がつながっていて何が大事なのか。意味不明。教科の性質上も当然面白くない。
でも『俺は大学に進学できる高校に行く』から来年にはできるようにならないといけない。不安だ。

そのあとすぐに3年生に上がり自動的に受験生になりました。
当時僕の出身の大阪府では3年生の内申点から高校入試の本番の点数に加算される仕組みでした。
すなわち3年生の5月の中間テストからもう本番が始まります。つい数ヶ月前までは授業中は音楽を聴いているような学習姿勢だったのに。心境は変化しました。

そして、3年生のテスト範囲には当たり前のように1・2年生の単元が含まれるんですよね。
たしか歴史が3年のテストに入ったのは2学期の夏休み明けテストだったと思います。
つまり、中2の時全くわからなかった歴史を夏休みに一人で勉強しなければなりませんでした。

ひたすら配布されている問題集を塾の自習室で繰り返す勉強方法をとりました。
もう本番同然ですから俺も必死です。結果的に1周目は夏休みが終わるだいぶ前に終わりました。
たった1周しただけなので決して理解が深かったわけではありません。
それでもこの時に気がつきました。
2年生の時あれだけ訳の分からなかった歴史ですが、そのブラックボックスの中身がはっきりと視認できた時。
「中学の歴史ってこんなもんやったんか」と思ったし、「ただ全体が分かっていなかったから闇の中に紛れていただけや、見えていなかったから怖かっただけなんや」と気がつきました。

浅くても全体を理解した時にその科目に対する恐怖は無くなるし、その後の学習効率も飛躍します。全体を俯瞰的に見ることの意義を学びました。

To be tired…

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