コラム

SETIとは!もしも地球外知的生命体からのコンタクトを受け取ったらどうするべきか?

今日は地球外知的生命探査(SETI)についてレポートします。

 

(目次)
・ETとETI
・SETIについて
・映画「コンタクト」
・コンタクトを受信したら

ETとETI

よく聞くET(地球外生命 extraterrestrial life)と地球外知的生命 ETI(extraterrestrial intelligence)では意味が違います。

ETは地球と似たような環境、例えば海のある惑星には存在するかもしれません。

近いところだと過去の火星や木星の衛星エウロパなどがその候補として考えられていますし、
生命が存在するのは地球だけと考える科学者はほぼいません。

 
しかし、ETIになると一気に難しくなります。

ETIはETからからさらに進化をしてその生物が知能を持つ必要があります。

したがってETIが存在する可能性はETの可能性よりもずっと低くなりますし、
さらに我々とコンタクトを取れる、つまりその知的生命体が星間通信技術を持つ確率となると限りなく0に近づきます。

 
以下では地球外生命からの信号受信についての話が出てきますが、全てETIに関する話です。
信号を地球に送れるということは彼らが文明を持つ知的生命であると考えられるからです。

 

SETIについて

このETIを探す活動のことを「SETI」と呼びます。
(Search for Extra-Terrestrial Intelligence)

SETIとはある具体的なプロジェクトの名称ではなく、地球外知的生命の痕跡を見つけようとする活動の総称です。

 
SETIには大きく分けて2種類があります。

宇宙からやってくる受信電波の解析を行う「パッシブSETI」と
こちらからETIに向けてなんらかの信号を送る「アクティブSETI」です。

現在はSETIといえばパッシブSETIを指すことが多く、
アクティブSETIについてはその危険性から反対する科学者も多くいます。

SETI活動で有名な研究機関としてはSETI協会(SETI institute)や惑星協会(The Planetary Society)があります。
ともにカルフォルニアです。

 
SETIといえば『SETI@home』で知っている人も少なくないと思います。

カルフォルニア大学バークレー校が運営する分散コンピューティングによる宇宙電波解析プロジェクトです。

簡単に言えば「みんなで宇宙人からの電波を探そう!」っていうやつ。

宇宙からやってくる電波を解析することで地球外知的生命体からの信号の証拠を探すという計画で、
その際に分析にかけるデータ量が膨大であるために、
小分けにしたデータをインターネットを介して多数のボランティアのコンピューターで分析してもらうというやり方です。

 
人外のものが好きな僕の母も当時SETI@homeに参加していて
子供だった僕も解析画面となるスクリーンセーバーをまじまじと見ていました。

キャンペーンは現在も行われています。
SETI@homeの画面はこちらです。

(Source: https://setiathome.berkeley.edu
/sah_graphics.php)

 

映画「コンタクト」

SETIが登場する有名な映画に「コンタクト」があります。
1997年公開ジョディフォスターさん主演のSFです。
同年の映画にはタイタニックやもののけ姫がありました。

SETIの研究員エリー(ジョディフォスター)が地球外知的生命体(ETI)とのコンタクトを試みるという内容です。
エリーが宇宙からの有意な電波を受信するところから話が始まります。

 
SF好きな人、宇宙やETIに興味がある人にはぜひ見て欲しい作品です。
20年も前の作品ではありますが問題なく楽しめます。
カラーですし。

僕は大好きです。
これまで何度か観ていますがエンディングでは必ず
「これがサイエンティックフィクションじゃなくてノンフィクションだったらよかったのに」って思います。

よく出来た映画でリアリティもあるので実話と思い込む人ももしかしたらいるかもしれません。

 
原作である小説の作者はカール・セーガン博士

博士自身がたいへん著名な天文学者でありSETIプロフェクトにも尽力された一人です。
非営利組織SETI instituteの発足時の支援者で、研究所カールセーガンセンターの名前にもなっています。

改めて調べてみると彼が亡くなったのは1996年だったんですね。
映画が公開された1997年というのは彼の没後翌年ということになります。

映画の本編の最後には彼の名前が出てきます。
そういう理由だったんですね。

 

コンタクトを受信したら

では『コンタクト』のようにETIからのメッセージを我々が受信した場合はどう対応すれば良いのでしょうか。

映画では確かエリーはすぐに全世界の科学者へ情報を共有しマスコミにも取りざたされました。
その結果、彼女はアメリカ政府に目をつけられ冷遇されることになったと思います。

このETIからの信号への対処法には
🔗『Protocols for an ETI Signal Detection』
(地球外知的生命からの信号検知に関する議定書)

と呼ばれる国際ルールが存在します。

 
我々に関係がありそうな条項を抜粋して紹介します。

1. ~ (the discoverer) should seek to verify that the most plausible explanation for the evidence is the existence of extraterrestrial intelligence rather than some other natural phenomenon or anthropogenic phenomenon before making any public announcement.
Source:http://www.seti.org/post-detection.html

「発見者は検証しなければならない。その信号に対する最も確からしい説明がETIの存在であるということを。
最も確からしいということはつまりその証拠がその他の自然現象や人工的な現象ではなくETIとしてしか説明がつかないということ。
いかなる公表にもその後で出るべきだ。」

 

2. ~ The discoverer should inform his/her or its relevant national authorities.
Source:http://www.seti.org/post-detection.html

「発見者は知らせなければならない。国家の担当局へ。」

 

3. ~, the discoverer ~ should inform the Secretary General of the United Nations in accordance with Article XI of the Treaty on Principles Governing the Activities of States in the Exploration and Use of Outer Space, Including the Moon and Other Bodies.
Source:http://www.seti.org/post-detection.html

「発見者は国連事務総長に知らせるべきである。宇宙条約の第十一条項にしたがって。」

※宇宙条約:月その他の天体を含む宇宙空間の探査及び利用における国家活動を律する原則に関する条約
(the Treaty on Principles Governing the Activities of States in the Exploration and Use of Outer Space, Including the Moon and Other Bodies)

 

8. No response to a signal or other evidence of extraterrestrial intelligence should be sent until appropriate international consultations have taken place.~
Source:http://www.seti.org/post-detection.html

「ETIからの信号やその他の証拠に対して応答するべきではない。適切な国際的な合意が行われるまでは。」

 
条項の1~3は段階を踏めってことですね。

まずその証拠が本物かどうか発見者が勤めてね。
適当なこと言ってお騒がせになっちゃダメだよって。

ほんで発見者やその関係者・団体の裁量にはなるけれど、
それがほんまに有意な信号である確証を持てるなら所属の国家機関に連絡を。
その後世界の天文学者に通知。国連にも。

ってことです。

 
8のルールは面白いですよね。
なんで応答してはいけないんでしょうか?

もしもよく映画で描かれているようにETIが植民地にする惑星を探査しているとすると、
地球から返事をすることで我々の存在、つまり地球という環境をわざわざ知らせることになるからですね。

上に書いがこちら側からメッセージを送るアクティブSETIが反対される理由と同じです。

侵略を受けるかもしれないということです。

 
これはあくまでETIサーチに参加している個人や機関が受け入れている宣言でなので僕たち一般人が必ずしも守らなければならないかというとそういうわけではありません。

しかし、その判断は慎重に。

 
以上。

 
関連記事:

🔗ドレイクの方程式とは。地球外知的生命体が存在する可能性

 


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